エリート ページ14
藤井が連れてきたのは、
いつもの居酒屋とは程遠い、なんかお洒落なレストランバー。
『ちゃっら』
「は？！」
『これだからエリートは』
「、なんっっやねん！」
非リア女子からの僻み100%の酷評に、
イケメンエリートは一気にご機嫌ななめ。
気を遣ってもらったのにさすがに言い過ぎたかなって、出てきた料理をベタ褒めしてるけど藤井さんの笑顔は帰ってこない。
「無理せんでいいから、別に。」
『いやいや、ほんまに美味しいって！』
「そんなことより話。
今日はただ食べにきたんとちゃうやろ」
嘘つくなや。みたいな冷めた目のまま切り出されても相談しづらい。
しかし、散々ワガママを聞いてもらってる身でそんなことはとても言えないので、大人しく口を開く。
『諦める、って決めたよ。何回も』
「何回も？」
家借りる時も、一人暮らしの事2人に話した時も、引っ越しの時も。
何度も何度も、この恋を手放す決意を固めて。
なのに、なのになんで
『でもいつも、のんちゃんを見ると、』
「気持ち、揺れる？」
なんでいっつも、好きだと思っちゃうんだろう
藤井のいつもと違う、優しい声で聞かれて、のんちゃんがお姉に話す姿を思い出した。
キュって鳴る胸のまま、ゆっくり頷いたら、
「…大丈夫。それが正解やろ、片思いなんて」
エリートに似つかわしくない、やけに悲しい笑顔が帰ってきた。
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狼さん(プロフ) - 林檎さん» 作者です。ありがとうございます！コメントというものを頂いたのは初めてなのですが、こんなに嬉しいものなのですね！更新できておらず申し訳ありません。テストが終了次第ドバッと更新予定ですのでもう少しだけお待ち下さい！今後もどうぞよろしくお願い致します。 (2019年7月20日 0時) (
レス) id: a231daf24b (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - すごく面白いです！更新無理なさらない程度に頑張ってください！ (2019年5月18日 11時) (レス) id: 2720e7bb53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大女将 | 作成日時：2019年5月13日 17時
