47話 ページ49
体育祭の打ち上げ、学校の誰もがいないところ、でもそんなに遠くなくて気を張らなくていい気軽なお店なんて都合のいいところがあるはずもなく、メッセージアプリでやり取りを繰り返した結果、何故か私は光くんのお家にお呼ばれした。
確かに知り合いは誰もいないだろうし、そんなに遠くもなくていいかもしれないが、お店より気を張るし何より源先輩も住んでいるお家だ。
キリキリと痛む胃を抑えながら所持品の確認をし、待ち合わせ場所へ向かった。
「 A先輩、すんません、いきなり家に呼んでしまって…
妹がどうしても先輩に会いたいって言うもんで… 」
「 え、妹さんが？
私会ったことあったっけ？」
「 いや、俺がよく輝兄や妹…てぃあらって言うんすけど、先輩のこと話したりするんですよね 」
吃驚した、光くんのお家は祓い屋の家系なので、花子くんたちと過ごした日々のことを話すわけがないと思っていたからだ。
驚きで目を何度もパチパチとさせる私を見て、考えていたことを察したのか「 花子たちのことは話せなくても、先輩のことは話せますよ 」と爽やかな笑みで言った。
その後妹さんや源先輩の話を聞きながら歩いていると次第に緊張もほぐれていったのか、今までと同じように自然体で笑えていることに気づいた。
光くんは私が緊張して、いつも通りじゃないことに気づいていたんだろうか。と思うと少し申し訳ない気持ちになってくる。
「 あ、俺ん家ここです 」
指を差した場所を見上げればとても立派なお家がそこに建っていた。
ヒュッと喉から空気が出ていき、どこかに行ったはずの緊張が倍になって舞い戻ってきた。
ガタガタ震える指先を知らないフリして、光くんの後に続き、門をくぐった。
「 お、おじゃまします…っ 」
恐る恐ると言った感じで玄関に足を踏み入れれば、小さい足音がトタトタ近づいてきた。
「 Aちゃんだああああ！！
こんにちは！
わたし、みなもとてぃあら、ごさい！！」
「 てぃあらちゃん、こんにちは
挨拶ちゃんとできて偉いねぇ 」
いきなりちゃん付けで呼ばれたのには流石に驚きはしたが、こんなに可愛いお出迎えをされればそんな事などどうでもよくなる。
光くんは申し訳なさそうな顔をしているが、私が気にしてないよ。と言いながらてぃあらちゃんを抱っこすれば、安心したような顔をして、リビングまで案内してくれた。
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人参ぱんつ(プロフ) - yamiさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません、とても嬉しいお言葉ありがとうございます、頑張らせていただきます！ (2020年8月21日 18時) (
レス) id: a7aebfbb6e (このIDを非表示/違反報告)
yami - 凄く面白いです！更新頑張って下さい。 (2020年7月28日 12時) (レス) id: 0abcc7321c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人参ぱんつ | 作成日時：2020年4月22日 1時
