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32話 ページ34

「 ヤスミ…?
起きたんだ、よかった…、おはよ 」


私の顔を見てまん丸な大きな瞳を更に大きく開いて、パチパチと瞬きをした後、安心したような顔をして朝の挨拶をした。


私は赤く染まった頬を隠すように小さく、おはよ。と返せば満足した様に微笑まれるため、また心臓がトクンと高鳴った。


「 まだ6時だよ、土籠にシャワー室借りれるか聞いてシャワー浴びておいで 」


「 ん、ありがとう 」


昨日気を失ってからそんなに時間が経っていたのかと驚きつつも、土籠先生を探すために保健室を後にした。


何故か花子くんも先生の元までついて行くと言って聞かなかったため一緒に行くことに。


「 私ね、なんかすごく幸せな夢を見てた気がするの

顔はよく見えなかったんだけど私の隣には優しく微笑んでくれる男の人がいて、その人と幸せそうに私の腕の中にいる子どもを見ているの

もしかして未来の私なのかなーって 」


「 ヤスミには俺と少年がいるじゃん 」


「 それとこれとは話が違うでしょ!」


もー!と頬を膨らませて理科準備室の扉を開けば、そこにはお目当ての人物が。


先生はこんな時間に何故いるんだと言いたげな顔をしていたので、事情を説明すれば今回だけ特別にシャワー室を貸してくれるらしい。


「 あ、替えの下着のこと忘れてた
近くのコンビニ行ってから借りるね!

そんな時間かからないと思うから安心して!」


「 他の先生が来る前にシャワー済ませろよ
バレたら俺が大目玉食らっちまうからなァ 」


はーい!と小学生のような返事をして駆け足で学校の敷地を後にした。


無事コンビニで下着を調達し、シャワーを済ませて理科準備室へ戻るとそこには花子くんしかいなかった。


「 あれ、先生は?」


「 なんか授業のプリントが足りないらしくて事務室にコピー用紙もらいに行ったよ 」


「 そうなんだ 」


まだ若干湿っている髪の毛を櫛で梳かす。
三つ編みするの面倒臭いし2つ結びでもしようかと考えていたら、花子くんが私の髪を指で梳いていた。


結んでくれるのならこちらとしてもありがたいので是非やって頂きたいところだが果たして花子くんは結べるのだろうか?


私の髪を弄ぶ彼に、今日はどんな髪型にしたらいいと思う?と聞けば、何でも似合うと思うと言われた。


何でもいいが1番困るとはこの事か、母よすまぬ。
結局いつもと同じ三つ編みハーフアップをし、そろそろ他の生徒も来る頃になり、教室に戻ると告げた。


「 ヤスミ、こっち向いて 」

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人参ぱんつ(プロフ) - yamiさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません、とても嬉しいお言葉ありがとうございます、頑張らせていただきます! (2020年8月21日 18時) (レス) id: a7aebfbb6e (このIDを非表示/違反報告)
yami - 凄く面白いです!更新頑張って下さい。 (2020年7月28日 12時) (レス) id: 0abcc7321c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:人参ぱんつ | 作成日時:2020年4月22日 1時

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