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03 S ページ3
校舎を出て、2人並んで歩く
「廉は女子に貰った？」
「ん？何を？」
「あれだよ、さっきのパン」
「…マフィンのこと？貰ってないで」
「ふーん…」
まぁ、廉は高嶺の花だし、渡す奴なんか居ないか
「紫耀はモテてええなぁ」
「廉だってモテるでしょ」
「全く。近寄り難いオーラでも出てんのかな…」
「ある意味出てるかもな」
「え、まじか」
俺そんな怖い顔しとる？なんてブツブツ言いながら顔を触る廉
「…どんだけモテても、好きな子に振り向いて貰えなきゃ意味ないんだけど」
「ん？」
「なんでもない」
廉の降ろした手が、俺の手に触れるように距離を縮める
そして僅かに触れた手を軽く握ると、驚いた表情で見上げてきた
「ん？」
「なっ、なんでもない…」
逸らされた顔とは裏腹に、握り返してくれた手
可愛い仕草に笑みが零れた
end
____________________
両片想いな2人でした。
先輩後輩設定好きです。笑
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作者名：茉莉 | 作成日時：2021年5月22日 18時
