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「な、あァ?」
「変なルール組み込まずに素直にやってれば勝てたのに。」
「殺し、それをルールに組み込んだ時点でお前の負けなんだよ。」
男の喉はすっぱりと切られ、どくどくと血が溢れ出す。俺は、一体、何をされた??
「うぇ〜、口ん中ちょっときっちゃったな。」
「おゔぇに、いっらい、な、を」
「別に、カミソリが思ったより多かったから吐き出しちゃったんだよ。それがたまたまあんたの喉すっぱりいっちゃっただけ。」
「…目なんて見えなくても、わかり易かったよ。何処があんたの喉か。興奮状態だったのか知らないけど、ずっとどくどくうるさかった。」
「そういえば、吐き出した場合は追加5枚だっけ?」
「でも関係ないよな。先に死ぬのはあんただし。」
少女の目は確認出来ないが、とても冷ややかな目をしていた。男はそう感じた。
当たり前の事を忘れていた。俺は最強のギャンブラーだが、
人を超えたような圧倒的な力の前では、運だけの人間なんてゴミに等しいんだ。
人を殺めた。
相手は囚人、悪い事をして生きてきた人間だ。
初めて殺したにしては呆気なさ過ぎた。なんてどうでもいい事が悔やまれる。
(私は、人を殺せたのか)
喜ばしい事ではない。別段ショックでもない。元々黒に近いグレーゾーンをうろうろしていた身だ。それが黒になっただけ。
(キルアの感じていた不安は、コレか)
人を殺め汚れてしまった手で、
不意に背後から気配がする。そういえば、師匠と一緒に行動してたっけ
「師匠、終わりましたよ。あとは進むだけ」
ですよ。と言い終わる前に頭を掴まれ、
ちくり、とうなじを何かが襲った。
次の瞬間凄まじい眠気と共に、私は意識を手放した。
ギギギ、ギギ……
軋む音と共に、黒い髪の男が現れた
やはり俺は間違っていなかった。少し光に当てられて掠れてしまっていたけど、こいつは紛れもなく闇の人間。
こいつに光の呪縛はいらない。俺の手で呪縛から解き放ってやらなければ。
そして俺の手で掴んで、絶対にこぼれ落としてなんかやらない。
もっと早くにあいつから掠め取ってやればよかった。
初対面で感じた違和感に気づいていれば良かった。
俺の手で、お前に
そしてイルミ=ゾルディックは、眠る少女の唇に軽くキスを落とした。
「とびきりの
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かぴばら2(プロフ) - クロムさん» 遂にバレた!!!そうです!DINARです!!初めて見た時にすげぇー!!やらせてぇ!!と思って衝動的に書いてしまいました…。今見るとすごく拙くてツッコミどころが満載なのでいつか書き直したいと思ってます…。コメントありがとうございます! (2021年4月29日 20時) (レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
クロム(プロフ) - スカルジャック? (2021年4月29日 9時) (レス) id: 11c6fe3903 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - ピポ助さん» ひぃ…コメント今気づきました遅くなって申し訳ないです! やっぱりイルミは病んでないと始まりませんね!これからも頑張ります! (2019年9月11日 21時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
ピポ助(プロフ) - コメント失礼します!イルミのヤンデレ具合が最高に好きです…!これからも頑張ってください!! (2019年9月3日 1時) (レス) id: 4111e46406 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - 名無しさん» 大変永らくお待たせしました!またふらっとふわっと消えてしまうかも知れませんが、どうか御容赦願います。暫くは更新し続けたいと思っています! (2019年7月5日 1時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぴばら x他1人 | 作成日時:2018年6月6日 23時