愛を語るのに口は要らない ページ36
「じゃあ、試験中は素性を明かす気は無いんだね♤」
「まあね。キルにバレるのも面倒臭いし」
「なァんだ♧Aの驚く顔見たかったのに♡」
「…お前を試験で見つけた瞬間、今世紀最大に驚いた顔してたけど。」
「ああ、アレね♢アレは傑作だったねえ…♤」
くつくつと笑うヒソカ。その様子をイルミ……否、今の姿はギタラクルか。ギタラクルは感情のない目で見つめていた。こいつの機嫌がいい時は、大体俺にとって不愉快な事が起きた時だ。
「そういえば、キミの弟とボクの愛弟子…そしてボクの新しいリンゴちゃん…随分仲がいいみたいだねえ♧」
「キルは好奇心が強いからね。強い者には惹かれるし、得体のしれない物にも興味を示す。ま、今のうちだけさ。」
「キミ…Aとキミの弟が友達になるってなったらどうするんだい?」
ふと湧き出た疑問を躊躇いなくぶつけるヒソカ。殺し屋に友達は要らない、筈だがもし友達になる相手が意中の者だった場合はどうするのだろうか?
「その時は俺がAを娶ってキルとAを姉弟にするよ。」
「……ウン、まァ、キミとの子供なら強い子が産まれるだろうから構わないけど」
…そういえば、そこそこぶっ飛んでいるのはお互い様であったか。
自分が親心の様な物を抱いている相手に対して同年代から性的な目で見られていると知れば、ヒソカといえども中々に複雑なものがある様だ。
ま、ヒソカの心にあるのが親心だけであるはずも無いが。
「あれ、師匠?」
突如現れた本人に珍しくヒソカの肩が揺れ、トランプタワーがバタバタと崩れ落ちる。師の居ぬ間に絶の精度を更に上げた様である。
話をしていたギタラクルは少女が声を掛ける前に闇にスっと消えてしまった。…まァ、このコなら正体に勘づきかねないしなァ。
「どうしたんですかこんな所で。」
「キミこそ何してるんだい、もう夜も深いだろう?」
「いやあ、ネテ……ちょっとしたゲームをしてて」
…明らかにネテロと言いかけたのは敢えて聞かずに居てやるか。
「それよりキルア…白い髪で猫っ毛の師匠の好きそうな男の子、見てません?」
「キミ、人探ししてる時に例えでそう言うのやめない?」
「伝わる人には伝わりやすいんですよ。」
本当に、ボクにそんな軽口を叩けるのはキミ……とイルミとクロロくらいだよ。なんてヒソカは思う。
仕方ない。属さないヒソカが今までの人生の中で一番長い期間一緒に過ごしていたのがこの少女なのだから。
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かぴばら2(プロフ) - クロムさん» 遂にバレた!!!そうです!DINARです!!初めて見た時にすげぇー!!やらせてぇ!!と思って衝動的に書いてしまいました…。今見るとすごく拙くてツッコミどころが満載なのでいつか書き直したいと思ってます…。コメントありがとうございます! (2021年4月29日 20時) (レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
クロム(プロフ) - スカルジャック? (2021年4月29日 9時) (レス) id: 11c6fe3903 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - ピポ助さん» ひぃ…コメント今気づきました遅くなって申し訳ないです! やっぱりイルミは病んでないと始まりませんね!これからも頑張ります! (2019年9月11日 21時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
ピポ助(プロフ) - コメント失礼します!イルミのヤンデレ具合が最高に好きです…!これからも頑張ってください!! (2019年9月3日 1時) (レス) id: 4111e46406 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - 名無しさん» 大変永らくお待たせしました!またふらっとふわっと消えてしまうかも知れませんが、どうか御容赦願います。暫くは更新し続けたいと思っています! (2019年7月5日 1時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぴばら x他1人 | 作成日時:2018年6月6日 23時