初めまして、キヨくん【キヨ】 (ページ15)

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『ヤバイ…』

と紙を握り締めながら団対抗リレー会議である教室に向かう。

「アンタ、今日会議だからコレ」

と渡された紙は良い知らせなのか悪い知らせなのかわからなかった。

『今日喋れたりするのかな…？』

という僅かな希望を持って教室に向かう。

白！！と強調されているドアをそっとあけて中に入る

『失礼しまー…す』

中には一人だけ、

今一番会いたかったキヨくんだ。

『(落ち着け落ち着け)』

と心の中で唱えながら前に書いてある座席表を見る

何度確認しても私の斜め前はキヨくん。

『(心臓出そう…)』

よそよそしくキヨくんの隣を通って座る。

話したこともないし、相手は私のことを知らない。

ただ沈黙が続くだけの地獄だった。

『(やっぱり、悪い知らせ…？でもキヨくんに会えたしなあ…)』

と自問自答してると

「なあ…」