今までも、これからも (ページ43)

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好きになってく ① ページ43

ラベンダー/the shes gone

ジャニーズWEST 重岡大毅×男主

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重岡大毅視点

｢しげはもう少し素直になりや？｣

前で笑う照史に、顔をしかめる。俺だって素直になれたらとっくになっとるし。
淳太くんにはベタベタやん。と言うが、淳太とAさんは別やからな！！本命にあんなグイグイいけるわけないやん！
Aさんを前にするとスラスラと言葉が出てこない。俺を見ていてほしいけど、見られたら恥ずかしくて逸らしてしまう。

｢、、な、照史。もしAさんに｢居なくなって欲しくない人ができたとして、もう出会えないこんな人は。なんていう人はAさんです｣って伝えたらどう思うかな？｣

｢やり直しだって笑われるやろ｣

｢流星には聞いてないやろ！！｣

｢まぁまぁ。でも、曲がっている言葉やから受け取りずらいやろ｣

｢ほんま不器用やなぁ。素直に言えばええのに｣

流星に刃向かっていると、照史と濵ちゃんが苦笑いする。
だから！素直になれたらもうなっとんねん！！！
埒が明かないと頭を抱えていると、スマホの通知音がなった。見ると、Aさんからだった。
内容は、今日会いたいという。

｢ほらぁ、Aさんはこんな素直に言葉にしてくれとんのに｣

横で覗き見るように俺のスマホを見て、望はニヤニヤする。勝手に見んなや、と言おうとするが上手く言葉が出ない。Aさんが会いたいと。俺に。
たった一言だが、それだけで俺はどんどんAさんの事を好きになる。思わず苦しくなり、胸を抑えてしまうほど。
とりあえず自分の仕事の終わる時間と、どこにいるかを聞いた。

｢あー、、好きや、、ほんま、、｣

｢なんでAさんがおらん所ではそんな素直やねん｣

｢もうなんかAさんの名前を呼ぶだけで愛着湧くわ。Aさんに名前つけた人天才やろ｣

｢もう末期やな｣

神ちゃんと淳太に呆れられたが、仕方ないんや。
会う度に好きになる。声を聞くだけで、触れるだけで、どんどん好きになる。
Aさんを一言で表すことなんてできない。あの人には、似合う言葉が多すぎるから。もちろん良い意味で。

｢そもそも、なんでしげってAさんこと好きなん？｣

｢そういえば聞いたことないな｣

｢えぇ、、それ話さなあかん？｣

俺の嫌そうな顔とは反対に、望と流星の顔はキラキラしてる。なんでそんな聞きたがるねん。
チラッと時計を見ると、まだ収録まで時間がある。これは逃げれんな。