楽曲提供 �� ページ41
田中樹
Aさんがいなくなった後も、皆残って練習する。
好きな人が楽しみだと言ってくれたんだ。その期待に答えなければ男が廃る。
｢樹、真剣だね｣
舘様が白く揃った美しい歯を見せて笑った。
｢Aさんを喜ばせたいんすよ｣
｢樹もAさんが好きなんだね｣
｢、、も？｣
引っかかり、思わず聞き返す。舘様は唇だけ笑った。
｢Aさんはライバルが多いからね。頑張ってね｣
｢えっ？！もしかして舘様もっ、｣
｢ふふ、俺は違うよ。けど、この中に何人本気な人がいるんだろうね｣
そう言って舘様は皆を見渡した。俺も思わず見渡してしまう。
確かに誰が好きとかそういうのを皆から聞いたことない。いや、Aさんのことを好きな人が多いのは知っているが。
もしかしてSixTONESのメンバーにも、言わないだけで居るのだろうか。ならSnowManは？
｢うわ、、全員敵に見えてきた、、、｣
｢あはは！大変だね｣
おかしそうに笑ってますけど舘様。貴方が言ったからですよ。
あーあ、ジェシーとかロマンチックにアプローチするんだろうな。康二くんとか同じ関西人だから波長とかあったりするのかな。
俺だって積極的にいってるつもりだが、未だにAさんには軽くかわされるし。前に後輩は弟みたいな感覚だと言っていたから、俺もその分類なんだろうな。
｢あーー！もう！俺！この中で1番上手く歌うんで！｣
舘様に言ったつもりが、思っていたよりも大きな声が出ていたのか、全員が俺の方を見た。
思わず訂正しそうになったが、俺の声などかき消されるほど皆が一斉に喋りだす。
｢おおお！俺も樹に負けてらんねぇ！｣
｢一応SnowManのメインボーカルだから。樹よりも上手く歌ってやるよ｣
｢Aさんが期待してくれてますもんね｣
｢HAHAHA！どーしたの樹！珍しいじゃん！俺も頑張るぞー！｣
｢Aさんに1番に褒められたいしな｣
上から佐久間くん、しょっぴー、目黒、ジェシー、北斗。
何やってんだ俺。なにライバルに塩送ってんだよ。
あと何だよ北斗、Aさんに1番に褒められたいって。そんなん俺も1番に褒められたいわ。いや、絶対に俺が1番に褒めてもらう。
意気込み、とりあえず自分の武器であるラップパートの練習に取り組んだ。
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紫苑(プロフ) - 楽しく拝見させていただいております。大変だと思いますが頑張ってください。応援しております。 (7月23日 23時) (
レス) @page31 id: 761c21ee7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YUME | 作成日時：2023年7月22日 1時
