今までも、これからも (ページ29)

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飲み会　① ページ29

A視点

今日は関ジャニ∞の皆とご飯に行く。
元々横山くんと村上くんの3人だったが、皆が行きたいと声を上げた為、結局全員と行くことになった。
なんだかんだプライベートで皆とご飯に行くことは久しぶりだったから、楽しみだ。

「お、A！こっちやでー」

『横山くん！すみません、ちょっと遅れてしまって』

「ええよええよ。忙しかったんやろ？もう皆中に入っとるで、行こうか」

前の仕事が押してしまい、集合時間から30分遅刻でお店に着いた。村上くんが予約してくれたらしいが、見るからに高級感溢れるお店で流石だなと思う。
横山くんと軽く話をしながら案内された個室の扉をあけると、扉にかけていた手を引っ張られた。

「A！もぉー遅いやん！会いたかったわぁ！」

『これでも急いだんですよ？苦しいんで離してくださいー』

相変わらず冷たいな！と言いながら俺をきつく抱きしめているのは大倉くん。お酒も入ってるせいでいつもより抱きしめる力が強く、苦しくて押しのけようとすると安田くんがそっと引き離してくれた。

「ほら大倉、Aが苦しいからやめや」

『ありがとうございます、安田くん』

「ええよええよ。むしろすまんなぁ」

たまたま空いていた丸山くんの隣に座り、店員さんにお酒と数品を注文する。
俺が来るまでは丸山くんの前に座ってたのに、何故か俺の横にびったりと張り付いている大倉くんをスルーしながら、村上くんと仕事の話をした。

｢やっぱAは仕事熱心やなぁ｣

『村上くん程じゃないですよー』

「いやいや！俺なんか全然やで！」

「Jrの頃からAは仕事熱心やったもんな。プライベートとか何しとんの？」

『んー、ジャニーズの人達と会うことが多いですねぇ。よく誘ってもらえるんで』

そう言うと、聞いてきた横山くんはやれやれ、と言わんばかりの露骨な表情をした。

｢お前はほんまモテモテやなぁ。俺は心配やわ｣

｢相手の気持ち、分かっとらん訳ではないんやろ？Aはそこらへん疎くないんやから。いつかほんまに襲われてまうかもしれんで｣

｢Aを襲う奴なんか俺がぶん殴ったるからな！！｣

心配してくれている横山くんと丸山くんを他所に、今日何杯目かのビールを勢いよく飲んで、無意味に大きな声を出す大倉くん。すると村上くんが大倉くんの頭を引っぱたいた。痛そう。