今までも、これからも (ページ24)

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美形×美形×美形 ② ページ24

濵田崇裕視点

シゲの隣に腰をかけると、逆側におる照史が少し驚いた顔をしていた。俺がAさんの隣に行くと思ったんやろうな。
いやそりゃAさんの隣に行きたいで？行きたいけど、生意気で可愛ええ弟の顔を見たら、そんなん出来へんし。

「ほら、今ならAさんの隣空いとるで。行っといで？」

隣で拗ねているシゲに耳打ちすると、驚いた顔をするシゲ。
俺の声が聞こえたのか、照史は優しく笑ってシゲを見つめてる。多分照史が1番シゲの事応援してるんやろうなぁ。

「、、ありがと、濵ちゃん」

小さく呟くと、そっと2人に近づくシゲ。もっとモダモダすると思ったが、あの様子を見ると限界だったのだろう。
Aさんに、俺も見ていいっすか？と遠慮がちに伺うシゲに、満点の笑顔でおいで！と言うAさん。
あーあー、顔真っ赤にしてほんま分かりやすい子やなぁ。望もそんなシゲを見てニヤニヤしとるし。

「たまにはやるやん、崇裕」

「俺は、やる時はやる男なんよ！」

「はいはい」

「えっ、適当、、」

照史に軽く流されてしまい、今度は俺がムスッとする番、、な訳もなく、撮影中のドラマの台本を読み進める。こんなん日常茶飯事やしな。
台本に目をやっている為前の様子は見えないが、シゲの楽しそうな声を聞く感じだと、多分上手くいってるんやろうな。
全く、世話のかかる弟やなぁ。

「取材終わった。次シゲやで。行ってこい」

「「「流星、、！！お前！！！！」」」

「え？どないしたん？」

『大丈夫？なんかあったん？』

顔がめちゃくちゃになりながら取材に向かうシゲに、さすが同情したわ。