今までも、これからも (ページ23)

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美形×美形×美形 ① ページ23

桐山照史視点

「あー、、シゲ？とりあえずその顔やめや？ファンの子が見たら泣くで？」

隣にはすんごい顔したシゲ。そんな顔するくらいならあの3人の輪に入ればええのに。、、いや、無理やな。あの3人のところに行くのはちょっとハードル高いわ。俺は絶対無理。
目の前には流星と望がおって、その間には休憩中のAさんがおる。
ちょうど近くでドラマの撮影をしていたらしく、休憩の時に来てくれたのだ。3人はAさんのスマホを見ながら楽しそうに会話をしている。3人とも顔が良い為、雰囲気もあるのかなかなか近寄れない。

『これとかむっちゃ美味そうやない？、、あ！このスイーツもええなぁ』

「ええっすねぇ、、あ、このお店ケーキバイキングあるらしいっすよ！美味しくて種類も多いってテレビでやってました」

「このバイキングならこの前行ったで！むっちゃ並んでたけど並んだ甲斐があるぐらい美味かったっす！」

『へぇー！いいなぁ。俺も行きたいけど、俺すぐ太っちゃうんよなぁ、、』

「えー、Aさんは太っても可愛ええと思いますよー？」

「そうっすよ。でもやっぱりカロリーは気になりますよねぇ」

会話ほぼJKだけど。
3人でキャッキャする姿は寧ろ目の保養で、淳太くんなんか少し離れたところで親のような目で見てるし。流星や望はまだしもAさんは先輩やぞ。
ただやっぱり好きな人が他の人と仲良くしてるのは嫌なのか、相変わらずシゲはムスッとした顔で3人を見つめてる。
どうするかと考えていると、楽屋の扉がガチャと開く音がする。見ると、雑誌の取材から帰ってきた崇裕だった。

「次流星やってー、、あ！Aさん、お疲れ様です！どうしたんすか？」

『おつかれー。近くで撮影しとってさ。休憩中だから来ちゃった』

「そうなんすね！、、ほら、流星、待たせたら申し訳ないやろ？はよ行っといで」

めちゃくちゃ嫌そうな顔をしながら取材に行く流星。顔に出すぎやろ。失礼だぞ。
Aさんと望は笑いながら行ってらっしゃいと流星を見送り、また2人でスマホを覗いている。
空いた席に崇裕が座ると思ったが、予想外に崇裕は空いていたシゲの隣に座った。