今までも、これからも (ページ20)

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お勉強 ① ページ20

櫻井翔視点

「A、とりあえず土下座はやめてくれ。後ろの視線が怖いから」

目の前には土下座してるA。俺の後ろにはメンバーの冷たい視線。待って。俺土下座しろなんか言ってないから。Aにそんなことさせるわけないでしょ。だからお願いそんな怖い顔して睨まないで。
そもそも、なぜAは楽屋を開けて俺の前に来て土下座した？
なんかAにされたっけ？記憶にないんだけど。

「翔ちゃん、、さすがにAを土下座させるのはどうかと思う、、」

「ほんとだよ、、翔くんってそんな趣味あったんだ、、」

「待って！！待って相葉くん、松潤！俺じゃないって！Aは可愛い可愛い俺らの後輩だよ？！させるわけねぇーじゃん！！！ニノ！智くん！お願いだからそんな怖い顔しないで！！」

ダメだ何言っても通じないわ。これ以上メンバーに蔑まれたら俺の心が壊れる。そもそも、未だに土下座してるAが可哀想だし。

「ちょっ、A。土下座はいいから！どうしたんだよいきなり。なんかあった？」

『うぅっ、、櫻井くん、、』

「うわ、可愛い」

「おじさんちょっと黙ってください」

『俺、、俺また英検落ちてもうたぁ、、あんなに教えてくれたのに、、ごめんなさいぃぃ、、』

「は？英検？、、あぁ！この前受けたって言ってたな。何だそんなことかぁー。別に謝らなくていいよ」

「そうだよA！英語に関しては皆そんな期待してないよ！」

「相葉くん、ちょっと黙ろっか」

ごめんなさいと泣きながら言うAをよしよしと慰めていると、後ろで相葉くんが心無いことを言う。無自覚なんだろうし、励ましとして言ったんだろうけどAがダメージ受けてるからやめようね。
松潤が相葉くんをそっと後ろにやるのを苦笑いで見ていると、大野さんとニノがAにお菓子やジュースを渡しながら慰める。Aは幼児か。

「よしよし。Aは日本語以外ダメなのが良いんですよ。頑張って挑戦して偉いじゃない。ほら、これ食べな」

「A可愛いなぁ。翔くんはそんな事で怒らないからな、大丈夫大丈夫。ほら、これ美味いぞ。いっぱい飲め」

「2人ともAが困ってるでしょ。離れなさい」

「松潤、なんかAのお母さんみたいだな、、」

『お母さんっ、、！』

「いや俺お母さんじゃないから。ふざけてないで、ほら。立ちな。Aは頑張ったんだろ？頑張った結果がそれなら誰もなんも言わないから」