三ツ谷くんには敵わない2【三ツ谷隆】 (ページ4)

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ごじゅうよん。ページ4

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夏休みの残りももう半分を切り、終わりかけた頃

風邪を引いた。

お兄ちゃんはもう仕事で自分の家戻っちゃったし、両親も仕事で誰も居ない。

『ゲホッゲホッ』

喉が痛くて咳が止まらない。

今日は、あともう少しの夏休みの課題をたかくんと終わらせる予定だったが断りのメールを入れた。

すぐに電話がかかってきて、誰もいない事を伝えると、わたしの家に来てくれるらしい。

ピンポーンとインターホンが鳴る。

ドアを開けると、袋を持ったたかくんがいた。

「スポドリとかゼリーとか持ってきた」

袋には途中で買ってきたものが入ってるらしい。

部屋に招き入れる。

『ごめんね、お茶持ってくるね』

「病人なんだから無理すんな、寝とけって」

と言われ、お茶を入れに行こうとするわたしをベッドに連れ戻した。

「熱は？」

『38℃くらい』

「薬は？」

『飲んでない』

「ご飯は？」

『食欲無い』

質問攻めされる。

台所借りるぞ、と台所へ行ってしまった。

しばらくして、お粥を持って部屋に入ってきた。

「ごめんな、台所のもん勝手に使った」

『大丈夫だよ、ありがとう』

「お粥作ったけど食えるか？」

あまり食欲はないけど、せっかく作ってくれたんだし、少し食べようと思い体を起こす。

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