三ツ谷くんには敵わない2【三ツ谷隆】 (ページ12)

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ろくじゅうに。ページ12

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長い様で短かった夏休みが終わった。

『まだまだ暑いねー』

「そりゃまだ夏だからな」

9月になったのにまだ暑い今日、学校の始業式。

久しぶりに制服を来て、たかくんと学校へ向かう。

課題やらで荷物が多い。

学校に着いても、暑い体育館で長話を聞かされる。

やっとの事で始業式が終わり、教室に戻り課題を提出する。

教室の机には、課題のワークやノートがたんまりと積まれている。

各教科係は誰が提出済みで誰が未提出かをチェックしてから帰る。

まだ夏休み気分が抜けないまま、クラス名簿を見ながら誰が未提出かを見ていく。

少し離れた席でたかくんも同じ事をしている。

『やっと終わった、』

チェックが終わり、伸びをする。

「お疲れ様」

『たかくんはもう終わったの？』

「おー、じゃあ帰ろうぜ」

机を整理してから、たかくんと手を繋ぎ帰る。

「夏休みあっという間だったな」

『ね、まだ夏休み気分が抜けないや』

受験生なのもあり、海やプールなどには行けていない。

行ったのはお祭りくらいだ。

「俺も。今日もうっかり2度寝するとこだったわ」

と、笑うたかくん。

『わたしも今日すっかり学校ある事忘れてて朝からバタバタしちゃった〜』

「Aが家出る前めっちゃバタバタしてたもんな、外まで聞こえてたぞ」

と笑われた。

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