部屋 ページ4
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「寒いだろ、服脱げば?風呂も今貯めてるから。」
言われた通り、コートだけを脱ぐ。
「あ、服持ってないよな。ちょっと待ってろよ!」
と奥のベッドのある部屋に入りガサゴソと漁り、服を持ってきてくれた。
「サイズ合うかわかんねぇけど。」
と、女モンの服を渡された。それもかなり着込まれているものだ。
「脱衣場で着替えてくれば?風呂もう沸いたし、」
と、言われ脱衣場に行き、服を脱ぐ。
洗濯機も使っていいと言われたので、洗濯機に服を入れ、お風呂に入る。
鏡で改めて自分の顔を見ると雨でメイクも崩れ、髪もボサボサだ。
こんな汚い女に声をかけるなんて、あの男も変わった男だ。
誰でもよかったにしろ、わたしが男なら絶対おんな女は選ばない。
身体を洗い、お湯に浸かり、深いため息をつく。
冷えきった身体に温もりが戻っていく。
男はわたしに手を出す所か、風呂と服を貸してくれた。
本当にあの男は雨宿りをさせてくれるのかな、とすら思った。
これからどうせ、そういうことをするんだろうな。なんて思いながら覚悟を決め、お風呂をあがる。
身体を吹き貸してもらった服をきて、男のいる部屋に戻る。
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作者名:もあ | 作成日時:2021年6月9日 12時