・ ページ29
.
考えながら手を動かし、料理を作る。
野菜を入れたスープとお肉を炒めたり、オムライスを作って、お子様ランチまでとはいかないが、プレートを作った。
『出来たよ』
「うわぁ、スゲー!!これほんとAが作ったの?」
『そうだけど』
「うまそう!いただきます!」
『おいしい?』
「うまい!」
『あはは、それは良かった。』
「あ!罰ゲームのやつ思いついた!また、こうやって飯作ってよ」
『別にそれくらいならいつでも作るけど』
「やったー!」
と、目を輝かせた。
食べ終わったあとは食器を片付けて、また別のゲームをやった。
「なぁ、初詣行きたくね?」
『はぁ?なに急に』
「日付変わるのカウントダウンしよーよ」
『外出るの寒いじゃん。』
「確かにそうだけど!ねーねーいきたいー」
と駄々をこね始めた。
『あーもうわかったよ。』
寒いし行きたくはなかったけど、渋々了承した。
わたしはきっと万次郎には甘いようだ。
これ着ていく!と甚平を取り出す万次郎。
『風邪引いたいわけ?そんな寒い格好して。』
「だって初詣つったら、着物だろ?俺これしか持ってねぇもん」
『普通の服きて。』
「わかったよ」
ちぇ、と拗ねた顔をしながら床に座り込む万次郎。
その間にケータイを取りだし電話をかける。
『あ!もしもし、Aです。あはは!お久しぶりです〜!今日2人って行けますか?女1人男1人何ですけど。よかったです!じゃあ今から行きますね!』
電話を切り、万次郎に声をかける。
「ほら行くよ、着物なら知り合いの店にあるし今確認とったら来ていいよって言われたから。」
『ほんと?!』
「うん、早く行こ。」
.
73人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もあ | 作成日時:2021年6月9日 12時