初詣 ページ31
.
神社には色んな屋台があった。
『夏祭りみたいだね〜。』
年末詣?二年参り?なんて行ったことがなかったのでテンションが上がってしまう。
今までは家で年越しそばを食べたり寝てたり、年末番組を見たり、バイト漬けだった年もあった。
『着物着てるから好きなもの沢山食べれないけど見てるだけで幸せ』
「食べたいモンねぇの?」
『フルーツ飴とベビーカステラとわたあめ。』
「多過ぎ。俺もベビーカステラは食べたいかも。食うか?」
『うん。一緒に食べよ』
ベビーカステラを一緒に食べながら、神社をフラフラとする。
見覚えのあるヤツらの姿が見えた。
「ケンチン!」
と、急に走り出す万次郎。
身長が高いせいで人混みの中でもすぐに見つけられた。
「マイキー達も来てたのか」
東卍の人達が沢山居た。
「みんなも来てたんだ」
みんな特攻服を着てるからなのか、私たちの周りをみんな少し避けながら歩いていた。
ぶつかったりして辺に絡まれたくない人が大半だろう。
「おー、お前ら来てたのか」
と、聞き覚えのある声が聞こえた。
『あ、たかちゃん!マナちゃんとルナちゃんも居るじゃん!』
「Aちゃんだ!」
美人だ〜なんて、わたしに飛び付いてきた。
中学の時に数回会ったことある程度だが、その時から美人だ!と何回も言ってきている。
『久しぶりだね〜、2人とも大きくなったね』
いつの間にか人がどんどん増えてきて、東卍の中でも何個かのグループができてみんな楽しそうに話していた。
みんなで絵馬を書こう!という事になり、1人ひとつ絵馬を書く。
何にも願いも何もないなー、なんて思いつつテキトーに書いた。
.
73人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もあ | 作成日時:2021年6月9日 12時