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じゅう ページ10
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さっきからずっと黙っている赤葦くん。
貰ったココアも飲み干してしまって、缶を手の上で転がした。
「…笹井さんは好きな人とかいるの？」
突然そんなことを言うもんだから心臓がバクバクと脈打つ。
必死な平然を装って
「い、いるよ…？」
少し勇気を出す。
「そっか…」
「赤葦くんは？」
「…いるよ」
…そっか、いるんだ。
そうだよね、赤葦くんだもんね。
(実らないって思ってたけど、実際目の前にすると辛いなぁ)
泣きそうになるのを堪える。
「笹井さん？」
やめて、優しい声で名前を呼ばないで。
…好きが溢れて止まらなくなる。
「ごめん、帰るね。送ってくれてありがと」
私は赤葦くんの顔も見ずに、走ってその場を後にした。
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東雲プロダクツ(プロフ) - あゆりさん» コメントありがとうございます！この時期にしか味わえないものってたくさんありますよね…。更新頑張ります！ (2018年9月8日 21時) (
レス) id: cc35fa6e4e (このIDを非表示/違反報告)
あゆり - あ、甘酸っぺ〜〜〜！こんな青春してみたかったですね…。ちゃんと謳歌しといたほうがいいですよほんと。応援してます！ (2018年9月6日 0時) (レス) id: 0a195aeb50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲プロダクツ | 作成日時：2018年9月4日 20時
