瞬き流星群【HiHi Jets】 (ページ2)

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なんだ、この状況は。

なぜ目の前に、

こんなに近くに、

彼の、

......彼氏の“弟”の顔があるのか。

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遡ること10分ほど前。

〔ちょっとコンビニ行ってくるわー〕

なんていう彼氏の言葉によって

部屋に取り残された私。

することもなく彼氏の部屋を眺めていると、

ガチャリとドアが開いた。

「え、早すぎな、い？」

そこに立っていたのは、
コンビニに行ったはずの彼氏、ではなく。

「あれ、オトウトくん？どうしたの？」

彼氏の弟、だった。

『Aさんこんにちは。』

微かな笑みでドアを閉めると、

もう彼氏をも追い越した身長で見下ろしてくる。

私が座っているせいで、彼が巨人に見えてきた。

そのままだんだん彼が近づいてきて。

私より一歩手前のあたりで立ち止まった。

え、え、なになになに。

間合いを取るかのようにずるずると後ろに下がったら、

背中にベッドが当たってしまった。

つまりもう逃げ場はない、ということで。

私が動きを止めたら、

彼は背中のベッドに私を挟むように両手をついて

冒頭の状況が完成したのだ。

「え、っと...？なんで、しょう、？」

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