【HQ】悪女潰し…？面倒くさいし興味無い【青葉城西】 (ページ32)

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及川side

部活終了後、大爪ちゃんが携帯を持って外に出た

何するんだろう。ゲームかな

ちょっとした好奇心で大爪ちゃんの後を着いて行った

『もしもし...電話何て珍しいね...』

...大爪ちゃんって電話するんだ...

『！ホント...!?』

大爪ちゃんは嬉しそうな、楽しそうな顔をしていた。

まァ表情筋あまり動いてないけど...

『へへ...うん。大好き。』

.....んっ!!?

えっちょっ大爪ちゃん彼氏いたの!!?

もしかして狂犬ちゃん!!?

マジか!!!マジかァ!!!

『自主練なんて珍しいね...私の方もこれからだから...またね』

やっべぇ電話終わる!!?

咄嗟に俺は身を隠した

『最近男子バレー部のマネージャー始めたの...いやいやだけどね。』

いや終わんないのかよ。

『大丈夫。心配しないで』

アレか!!!浮気しないで、とか言われたのかな!!?

『安心してよ。研磨しかいないから』

ほっらァ!!!

てか研磨って誰!!?

狂犬ちゃんじゃないの!!?

マジで誰!!?

『じゃあまたね』

そう言って大爪ちゃんは電話を切った

『...ふふっ』

1人で笑う大爪ちゃん。

可愛いなァ...

...んっ!?いやいや後輩が可愛いのは当たり前じゃん!!

でも...何か違うんだよなぁ...

及｢大爪...ちゃん...｣

『あ...ごめん。今行く』

及｢あ、うん｣

俺に向けられた顔に声はさっきのものじゃなかった

全然別物だ

及｢...悔しいなァ｣

まァ大爪ちゃんに後で聞こっかな

まァ聞いた結果...俺の勘違いだった。

誰にも言いふらさなくてよかった!!!

従兄と電話するなんて仲良いな～

あんな顔するの納得だ...

あ～良かった

...ん？良かった...？

別に大爪ちゃんに彼氏いてもいいじゃん...

ｽﾞｷｯ...

んだよ.....

俺が大爪ちゃん好きみたいじゃん

ないない。

表情筋動かない。

めんどくさがり屋。

別に顔も普通。

平凡に近い子を俺が好きになる訳ないない！

それでもズキズキとどこかが痛いのは気の所為にした。