▽ ページ6
♡*.+
「なにヘラヘラしてんの」
『…ッえ！なにが？！』
「めっちゃにやけてた」
訝しげに私を見る伊東に“何もないです！”と全力否定。危ない。彼氏との帰り道デートの妄想してたら自然とにやけちゃいましたとか言えるわけない。100パー笑われる。or引かれる。
いけないいけないと頭の中の妄想を打ち消していると。
「ッ危ね！」
『え？！なに？！』
突然の伊東の叫び声と同時に自転車がチャリンチャリン〜とベルを鳴らしながら私のすぐ横を走り抜けて行った。微かな乱気流に左半身を吹かれ、死んだと思った私は伊東に後ろから抱え込まれたままシュルシュルと座り込んだ。
「ッ大丈夫？！当たった？！」
『…当たってない、けど』
回り込んで私の顔をのぞき込む伊東を見たら、安心と今の一瞬の恐怖が蘇って震えた。
「…まじあのクソババア」
『…口悪いって』
「お前も、ボーッとしてんな。回り見て。頼むから」
声が微かに上ずっていて。咄嗟の判断で私を守ってくれたんだって。今もし伊東がいなかったらどうなってたか、想像するだけで怖すぎる。
『ごめん。…ほんとにありがと』
返事の代わりにはーっとため息をついて立ち上がり、私に手を伸ばす。その手を取って立ち上がる。
「マジで。ほっとけないよな、お前って」
呆れたように、でも大切なモノを見るようなその瞳に、私はなんて返せばいい？
♡*.+
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 661人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ribbon(プロフ) - あおりんごさん» コメントありがとうございます🥹わーー嬉しいです( т т )温かいコメントのおかげで頑張れます😭 (10月28日 22時) (
レス) id: a3e5a81cf2 (このIDを非表示/違反報告)
あおりんご(プロフ) - ほんっっっっとうに好きです！！！もう何往復もしちゃいました、、更新楽しみに待ってます！ (10月28日 21時) (レス) id: 022efa8691 (このIDを非表示/違反報告)
ribbon(プロフ) - yamaguti1994さん» 何度もコメントありがとうございます〜！恋のバトル楽しみにしててください🥰笑 (10月23日 23時) (レス) id: a3e5a81cf2 (このIDを非表示/違反報告)
yamaguti1994(プロフ) - 純也ターンきたー！！これから主人公ちゃんとどう進展していくのかこれからが楽しみです💕三苫と純也の恋のバトルの展開もワクワクしてます笑次の更新楽しみにしてます！！ (10月21日 7時) (レス) id: b997013bfa (このIDを非表示/違反報告)
ribbon(プロフ) - okuraさん» お待たせしてすみません！応援の言葉本当に励みになります…🥲🥲 (10月21日 0時) (レス) id: a3e5a81cf2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ribbon | 作成日時：2022年12月17日 21時
