年下なんて《ru》 (ページ10)

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｢は、新しい彼氏？｣

｢うーわ、さすだだわ〜｣

ラウを見てまたヘラヘラしながら次々そう口にする

まぁ君たちならその反応だよね、納得

"さすがだわ〜"はこっちのセリフだよ

ru｢、誰？｣

一方眉をひそめて怪訝な顔をするラウ

うざいってもう顔に書いてある

｢君もさ相手選びなよ、知らないの？こいつの高校の時の話｣

私の過去はいつまで付いてくるんだろう

してもない浮気がどーのこーのってレッテルを一生貼られ続けるのか

ru｢あの、何の話かわかんないですけど｣

ラウの私の手首を掴む力がぐっと強くなる

ru｢俺の大切な人には変わりないんで、｣

そう言えばくるっと方向転換してその場を立ち去る

手首は掴まれたまま、ついていく私

少し離れたところでパッと手を離されて

なんだかそれが名残惜しくて離したラウの手を目で追う

ru｢ごめんねAちゃんっ、なんかされてない？！｣

アワアワとするラウをみて心がふっと軽くなる

ラウが謝る必要なんて何処にもないのにな

『大丈夫だよ、笑ありがとうねラウ、助かった』

ru｢戻ってきたらなんか絡まれてるんだもん！怖かったぁ｣

ラウも怖かったのに頑張ってくれたんだよね、

Aちゃんが無事で良かった、ってさっきの事には触れないでいてくれる

私が思ってた何倍もラウって大人なんだな、

ru｢あ、これどっちがいい？｣

ラウの手の中には2つのドリンク

"こっちはレモンソーダでこっちはハニーレモン"って見せてくる

炭酸、ほんとは好きじゃないんだよね

だけど相手はラウだし、どっちでもいいよって返せば

ru｢はい、こっち｣

手渡されたのはハニーレモン

ラウはしゅわしゅわした炭酸を手に持ったまま

ru｢Aちゃん、ほんとは炭酸得意じゃないでしょ？笑｣

いたずらっ子みたいに笑うラウは私の知らない表情をしてた