年下なんて《ru》 (ページ9)

今日:5 hit、昨日:7 hit、合計:15,659 hit

9 ページ9

あぁ、ほんとついてない

目の前にはいたのは高校の同級生

私の元カレ騒動のときにやんややんやと騒ぎ立ててたグループ

｢え、卒業ぶりじゃん、懐かし〜｣

『､､､なに』

｢んな睨むなよ笑 1人なの？男と一緒？｣

ほんとにこの人たちって話が通じないから嫌だ

多数派に流れることしか知らないから何を言ったって聞く耳を持ってくれない

荷物を持ってその場を立ち去ろうとした時だった

｢待てよ、無視はないだろ？｣

パシッと掴まれた手首

腕を引いても男子の力に勝てるわけもなく振り解けない

結局私はあの時のことに囚われたまま、弱いまま

涙がぐっとこみ上げてくる感覚がするけど、

こいつらの前で泣くもんか

そう思ってたら反対側から腕を引っ張られて掴まれていた手首がふわりと軽くなる

ru｢､､､何してるんですか、｣

引っ張られた方を見てみれば大きな手を駆使して片手でドリンクを2つ持っているラウール

その顔は緊張なのか少し強ばっていて

だけど私が見たことがないくらいゾッとする目をしていた