年下なんて《ru》 (ページ13)

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私の手を掴んだままラウが少しうつむく

あ、この雰囲気、ダメなやつ

直感でそう感じて手を解こうとしたらまた力を込められる

ru｢俺のこと弟みたいって思ってるでしょ、｣

『、急にどうしたの、笑』

ru｢俺のことちゃんと見て、｣

ラウが椅子から立ち上がる

さっきまで上目遣いで見上げられてたのが一瞬にして立場逆転

私がラウを見上げる形に

ru｢俺、Aちゃんのこと、｣

『ラウ、』

次に出てくる言葉を聞きたくなくて思わず遮る

ここまできたら遮ったところでもはや意味なんてないのに

『ごめん、今日はもう帰るね』

サッと手を振りほどいて荷物を持つ

ru｢､､､Aちゃん｣

『また、来週ね、』

ぐっと表情が曇るラウ

あ、今傷つけた

もうそのまま私の事なんて嫌いになってよ、

ラウの顔から目を逸らして部屋を出た

家を出るともう薄暗くなり始めていた

自分が傷つきたくなくて、ラウのこと傷つけたんだ

『ほんっと、最低、』

誰につぶやくでもなく吐き出した言葉が響いた