上上吉の九人九色 (ページ28)

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mg side

佐久間が見せてきたスマホ

地図アプリが開かれている画面には確かに赤いピンが立っていた

iw｢俺らも1回そいつらと方つけようと思ってたんだよ｣

sk｢あんなやり方されたままだと気分悪いからね〜｣

笑顔で言うけど目が笑ってない佐久間

この笑顔は何度見ても身震いしそうになる

ru｢...俺らも一緒いっていい？｣

mg｢......は？｣

ru｢今から行くんでしょ、ここ｣

まさかのラウールの一緒に行きたい発言は俺らも須野高の奴らもびっくりで

その場にいるみんなの空気が止まった

ru｢ね、ふっかさん、俺ら借り出来ちゃったしそれ返さないと｣

fk｢...まあ、だな、｣

ab｢いや、借りとかそんなんいいって、｣

両者譲らぬって感じで言い合ってればまたもやひょこひょこ前に出てきた佐久間

阿部ちゃんの顔をのぞき込む

さっきも思ったけど佐久間って阿部ちゃんへの距離感何故か近いんだよな

sk｢相手、何人くらいいるか目星ついてるの？｣

ab｢いや、ついてない、けど｣

sk｢じゃあめーっちゃ大量にいたらどうすんの？｣

阿部ちゃんが苦い顔を見せる

佐久間に言われる前からその場合が危ないよね、って阿部ちゃん言ってたから

痛いところをつかれたときの阿部ちゃんは結構わかりやすい

sk｢ね？一緒に行った方がよくない？｣

そう言われて確認するかのようにしょっぴーの方に視線をずらす

今までなにも言わなかったしょっぴーが口を開いた

wt｢......好きにすれば｣

fk｢別に、借り返すだけだから｣

wt｢だからそんなのいらねぇって｣

ぶっきらぼうに言葉を交わした頭2人の

気持ちがひとつになった瞬間だった