上上吉の九人九色 (ページ3)

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須野高校四人衆ページ3

とりあえず1人ずつ様子を見てみよう

須野高から

fk｢ふぁ〜、ねっみ｣

こちらは深澤辰哉、須野高3年の頭的な存在

普段はゆるーくふわふわした雰囲気醸し出してるけど喧嘩のときの強さは半端じゃない

ここら近辺で最強なのはおそらくこの方

fk｢俺今日サボっちゃうわ〜、適当に言っといて〜｣

クラスメイトにそう告げれば留年するなよって笑われる

だぁいじょうぶ、ちゃんと考えてサボってっから、ってヒラヒラ手を振る

なんの情報だって思うかもしれないけど手がすごく綺麗、白くて細長い滑らかな指をしている

猫背気味に歩く彼を誰が最強の男だと思うだろう

一部のヤンキーからは"最恐の男"とも呼ばれているが、

ただどれだけ強くても理不尽な喧嘩はしない、それが彼ら

喧嘩を売られたから、絡まれたから、仲間が傷つけられたから、

決して暇つぶし、だとかそんな理由で喧嘩をしてるわけではない

猫背のままだらだらと歩いて向かう先は空き教室、というか物置みたいにされてる部屋

少し埃っぽいけど先生も生徒も誰も来ない

そこが須野高のみんなのたまり場

fk｢...誰もいねぇ｣

ドアを開ければ誰かいるのだと思ったのだろう

空っぽの教室をみてさらに猫背になる彼は仲間大好き人間

なぜこの教室にあるのか分からないようなそれなりにフカフカしたソファに身を投げ出す

スマホを少しいじってウトウトしてればまた扉が開いた