page_25 ページ25
.
その日､私は夢にうなされていた｡
そんぎゅが…私を捨てて､何処かへ行ってしまう夢だった｡
怖くて…悲しくて､夜中に飛び起きた時
私の頬は､流れた涙で濡れていた｡
夢でよかったと言う安堵と､不安が押し寄せる｡
｢…どうしよう｡正夢になったら…｣
こうゆう夢を見た時
『絶対ない』
そう信じていても､不安で潰れそうになるんだね｡
｢やだよ…そんぎゅ…ｯ｣
また涙が溢れてきたら
SK｢ん…A…？どしたの…??｣
｢ぁ…ごめん……｡起こしちゃったね｣
SK｢へーきだよ｡おいで…？｣
半寝のそんぎゅに引き寄せられ､胸に抱き留められる｡
それだけで､自然と涙は瞳の奥へと隠れていく｡
そうしたら､私のおでこにそんぎゅの柔らかい唇が押し当てられ
SK｢怖い夢見たの??｣
そんぎゅは眠そうに目を閉じたまま､腕枕をしてくれている方の手で､私の頭を優しく撫でてくれる｡
その手が優しくて
同じくらい､切なくなって｡
｢…そんぎゅ｣
SK｢ん…？｣
｢ずっと…私の傍に居てくれる…??｣
…ちょっと質問がいきなり過ぎただろうか｡
私を撫でていた手が一瞬止まり､その後
ふっと吐息を吐き微笑んだそんぎゅ｡
SK｢やっぱり怖い夢見たでしょ??｣
｢…別に､｣
そんな私を見て､そんぎゅは今度はクスクス笑って
SK｢俺はAじゃなきゃダメだよ…｡好きよりももっと…愛してるから｣
吐息の様に囁くそんぎゅの､優しい声｡
かんじがらめになっていた私の心が
それだけで､ふわりと解けていく感覚がした｡
｢ありがとう…そんぎゅ｣
SK｢何が…??｣
｢…何もない｡寝よっか 笑｣
SK｢…ん｣
寝ようと目を閉じた時｡
私のおでこに､そんぎゅのおでこがコツンと当たる｡
目の前に､伏せられたそんぎゅの瞼｡
そんぎゅは､口だけで緩く微笑んだ｡
SK｢こうやっておでこをくっつけて寝たら､Aが怖い夢を見た時､助けに行けるよ｣
その言葉を聞いた途端､私の胸がぎゅっと締め付けられる｡
もう…どうしてそんなに優しいの？
どこまで私を甘やかしてくれるの？
私…我が儘になっちゃいそうだよ｡
もう寝息を立てて眠っているそんぎゅの
薄く開いた唇にそっとキスをして
｢おやすみ…｣
そのまますんなりと眠りの海に堕ちた私は
そんぎゅに守られていたので､もう悪夢を見る事はなかった｡
.
.
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 251人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
軌蘿(プロフ) - うるるん♪さん» 明けましておめでとうございます^^そ､そうだったんですか?!(;´д｀)笑 お待たせいたしました…｡ソンジョンのキャラ崩壊をどうか許してください｡笑 こちらこそ､小説共々よろしくお願い致します^^ (2013年1月4日 23時) (
レス) id: d11ace9e77 (このIDを非表示/違反報告)
軌蘿(プロフ) - かたつむりさん» た､ただいまです!!笑 明けましておめでとうございます^^待っていてくださって嬉しいです*私なんかの小説で良ければ是非これからも読んでいただきたいです!!二章の波瀾をお楽しみに^^ (2013年1月4日 23時) (レス) id: d11ace9e77 (このIDを非表示/違反報告)
軌蘿(プロフ) - たむさん» ただいまです~^^そのまま是非是非ソンギュペンに…← 嬉しいです´ ｀* 二章も作成させていただきましたので､そちらもよろしくお願い致しますね^^ (2013年1月4日 23時) (レス) id: d11ace9e77 (このIDを非表示/違反報告)
軌蘿(プロフ) - きど。さん» ありがとうございます^^二章を作成させていただきましたので､そちらもよろしくお願い致しますね~^^ (2013年1月4日 23時) (レス) id: d11ace9e77 (このIDを非表示/違反報告)
軌蘿(プロフ) - ゅかちんさん» ただいまです~^^わぁ､ありがとうございます!!是非是非ソンギュペンになってください(*´∇｀*)笑 ウェルカムですよ~* 二章作成させていただきましたので､そちらもよろしくお願い致します^^ (2013年1月4日 23時) (レス) id: d11ace9e77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：軌蘿 | 作成日時：2012年12月1日 21時
