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｢…はい､タオル｣
SK｢…ありがと｣
あれから､公園では土砂降りの雨が降り
私達はマンションへ帰ってきた｡
マンションにつくまでお互い何も喋らなかったのに
…繋いだ手だけは､そのままだった｡
…どうしたらいいか
この重い空気を､どうしたらいいかわからない｡
こんなに悲しそうに沈んだそんぎゅの顔を見るのは､初めてで｡
今まで､なんだかんだ言ってもそんぎゅは泣かない子だったし
思えば､そんぎゅの奥深くにある気持ちを
私は､聞いた事がなかった｡
聞かなくてもいいと
何処かできっと､私はそう思っていたんだ｡
いつも笑顔なそんぎゅに
勝手に癒されて､甘えていただけだったのかもしれない｡
けれど私が､心の中で
｢そんぎゅが好き｣と確信した以上
もっと､近付きたいと願わずにはいられないから｡
だから､教えて欲しい｡
…伏せていた目を上げて
冷え切ったそんぎゅの手を取り､握る｡
SK｢……！｣
私が突然そんぎゅに触れた事に驚いたのか､そんぎゅは少し体をビクつかせて
SK｢…A……｣
少し窺う様に､私の目を見つめた｡
｢…そんぎゅ｡私の事が好きなら､教えて…？｣
優しく､そんぎゅの肩を押してソファーに座らせ
私は隣に座り､そんぎゅに体を向ける｡
そんぎゅの首にかけてあるタオルを取り
まだ滴が落ちるそんぎゅの髪の毛を､優しくタオルで包んで｡
｢教えてくれる…？｣
もう一度､促すと
そんぎゅの唇が､少し開いて
目は､私から逸らすように動いて｡
何かを思い出した様に
泣きそうな顔になる｡
そのまま､そんぎゅは下唇を噛み
顔を見られたくないのか
私の肩に､俯くようにおでこを乗せ､もたれ掛かった｡
SK｢…前のご主人様は……兄弟みたいに仲良くしてくれてた｡｣
震える声で､言葉を紡ぐ｡
SK｢毎日が楽しくて､いっぱい遊んで……
なのに､捨てられたんだ｣
『捨てられた』
その言葉が､妙に重々しく私の耳に残った｡
段々と涙声になっていくそんぎゅの
その震える背中に腕を回し
ゆっくりさすり､先を促す｡
SK｢…Aは知ってる…？｣
｢…何を…？｣
この後
そんぎゅから発せられた言葉を聞いて
その､残酷過ぎる運命に
私は､返す言葉も見つからなかった｡
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SK｢捨てられて､保護される犬は…例え保護されても､新しい飼い主が見つからなければ､殺されちゃうんだ…｣
…そんぎゅの言葉に
胸が､どくんと痛んだ｡
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軌蘿(プロフ) - うるるん♪さん» 明けましておめでとうございます^^そ､そうだったんですか?!(;´д｀)笑 お待たせいたしました…｡ソンジョンのキャラ崩壊をどうか許してください｡笑 こちらこそ､小説共々よろしくお願い致します^^ (2013年1月4日 23時) (
レス) id: d11ace9e77 (このIDを非表示/違反報告)
軌蘿(プロフ) - かたつむりさん» た､ただいまです!!笑 明けましておめでとうございます^^待っていてくださって嬉しいです*私なんかの小説で良ければ是非これからも読んでいただきたいです!!二章の波瀾をお楽しみに^^ (2013年1月4日 23時) (レス) id: d11ace9e77 (このIDを非表示/違反報告)
軌蘿(プロフ) - たむさん» ただいまです~^^そのまま是非是非ソンギュペンに…← 嬉しいです´ ｀* 二章も作成させていただきましたので､そちらもよろしくお願い致しますね^^ (2013年1月4日 23時) (レス) id: d11ace9e77 (このIDを非表示/違反報告)
軌蘿(プロフ) - きど。さん» ありがとうございます^^二章を作成させていただきましたので､そちらもよろしくお願い致しますね~^^ (2013年1月4日 23時) (レス) id: d11ace9e77 (このIDを非表示/違反報告)
軌蘿(プロフ) - ゅかちんさん» ただいまです~^^わぁ､ありがとうございます!!是非是非ソンギュペンになってください(*´∇｀*)笑 ウェルカムですよ~* 二章作成させていただきましたので､そちらもよろしくお願い致します^^ (2013年1月4日 23時) (レス) id: d11ace9e77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：軌蘿 | 作成日時：2012年12月1日 21時
