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｢デビュー……｣
ｿｸﾐﾝ｢決定……？｣
夢なのかと思ったのもつかの間、耳を劈くような大きな歓声がホール内に響き渡った。
ｿｸﾐﾝ｢ヌナ……！！｣
｢ソクミナ、これ夢じゃないよね？
私たち……デビュー出来たよね？！｣
ｿｸﾐﾝ｢うん、出来た……出来たよ！｣
｢……っ！……え？！｣
みんな、家族と抱き合っている。
私にはいないから……1人で泣こう。
そう思った。
そしたら。
ﾐﾝﾊｵ｢ヌナ……！！｣
｢……え、ミンハオ？！｣
私を優しく抱きしめる、ミンハオが居た。
ﾐﾝﾊｵ｢ヌナ……！！
おめでとう！｣
｢……ミンハオも、おめでとう！
てか、みんなおめでとうだね！｣
その後、大号泣して、社長やら審査員やら沢山の方から感想、賞賛、激励の言葉を頂いた。
マネージャーからはその他に諸連絡。
雰囲気壊すの大得意そうだね。
メイクは崩れるわ、髪は涙で濡れるわ、衣装は涙でシミが作られるわで大変だった。
私たちは、ホール内で抱き合ったり、写真を撮ったり、泣きあったり、沢山話し込んだりしてその日を終えた。
ー後日。
ｽﾝﾁｮﾙ｢皮膚科行くぞ。｣
｢はい。｣
オンニが教えてくれた例の皮膚科へ。
医者｢こんにちは、ナヨンさんの紹介の方ですね。
話は全て聞いてますよ。
まず足を見せてくださいね。｣
｢はい。｣
医者｢……まぁ、この位ならこの薬を毎日塗っていただいてそれで治ると思いますね。
この薬は傷に直接浸透して、雑菌の殺菌、傷の修復の助け、早期治癒を促す薬です。
沢山寝ていただけると更に早く治ります。
この写真をご覧ください。
この薬を塗ると、資料では2週間程でこのくらい綺麗になります。｣
｢わぁ、すごい。
それ、お願いします。｣
医者｢できるだけ早く寝てくださいね？｣
｢……はい。｣
約束は出来ないと思うが。
｢……でさ。
なんで今回も2人来てんの。｣
ｽﾝﾁｮﾙ｢前に言ったろ。
お前の保護者だからだよ。｣
｢私は貴方よりも年上ですー。｣
ｼﾞｮﾝﾊﾝ｢そんな変わんないですぅー｣
｢まずさ、ハニが髪長いから母親に思われるんよ！
マジで勘違いだから。
私はあんたらより月の上では年上！
年の上では同い年なんだから！｣
もぅ、ふたりともなんなの？
恐るべき、クパン。
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作者名：wzcl | 作成日時：2021年9月8日 16時
