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ｽﾐ｢スンチョルくんー
診察室へどうぞー｣
｢あ、はーい。
スンチョルくん、行こうか。｣
抱っこしていざ診察室へ。
医者｢こんにちはー。
スンチョルくんですね？
じゃあ最初に心音聞かせてもらいますね。
……んー……
えーっと……熱は……40.6℃か。
結構高熱ですねー。
スンチョルくん、あーんできるかな？｣
ｽﾝﾁｮﾙ｢あー……｣
医者｢うーん、、腫れてますねぇ。
でも風邪にはちょっと熱高すぎる気もしますがねぇ。
まぁ喉の腫れも怪しいですし、インフルエンザと溶連菌の検査しましょう。｣
インフルエンザ
医者｢じゃあお母様スンチョルくん抱っこして抑えてていただいて｣
｢(おっ、、お母様……)はい｣
鼻になんか長い綿棒するり。
おひょっ、こっちがくすぐってぇぜ☆
これはやりたくない。
絶対やだわ。
溶連菌
同じように抑えて喉の奥をこちょこちょ。
痛そう。
｢やっと終わったね。｣
看護師｢じゃあ30分ほど待合室で待っていただいてよろしいですか？｣
｢はい｣
苦しそうに涙目でこちらを見て、スンチョルくんは言った。
ｽﾝﾁｮﾙ｢せんせ……おかあさまって、、なに。｣
｢……っ！！｣
とうとうその質問をする時が来ましたか……
仕方ない。
｢お母様って言うのはね。
スンチョルくんを産んでくれた人だよ。｣
ｽﾝﾁｮﾙ｢せんせーは……ぼくの、おんま？｣
｢……育ての、ね。｣
ｽﾝﾁｮﾙ｢そだて、？｣
｢私はスンチョルくんたちを産んでないんだけど、育ててるから育ての親なんだよ。
スンチョルくんを産んでくれたお母さんは産みの親。
スンチョルくんを育ててる私は育ての親だよ。
ちょっと難しいね。｣
ｽﾝﾁｮﾙ｢わかんない……｣
｢考えると頭痛くなるから寝てなさい。｣
ｽﾝﾁｮﾙ｢んー……｣
しばらくして、寝息を立て始めたスンチョルくん。
だいぶ、モヤモヤが溜まっている自分がいた。
痛いところをつかれてしまった。
もし……もし、理解してしまったら。
私はどうすればいいのだろう？
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作者名：wzcl | 作成日時：2021年9月7日 7時
