ベビーシッター、始めました (ページ25)

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ｼﾞｽ｢あ、きたきた｣

｢すみませんお待たせして……｣

ｼﾞｽ｢ううん、そんな待ってないから。

それにちょうど出来たしね。

はい、これ今夜中に目を通しといて｣

バサバサッ

資料の山。

｢これ……｣

ｼﾞｽ｢あの子たちの情報。

家庭事情、性格、生年月日、血液型、出身地、来院日。

沢山乗ってるから。｣

来院日？

病院のこと？

ｼﾞｽ｢……あ、それ孤児"院"と乳児"院"のこと。

みんな、乳児院から来院したけど。｣

…ちょっと違う気がするのは私だけだろうか？

ぱらぱらぱら

ザーッと目を通す。

見た所虐待と育児放棄が多い。

｢……ん？！｣

びっくりしたのはスニョン君。

『捨て子。
森の中の虎に食べられそうになったところを猟師が救出。』

……スニョン君虎好きって言ってなかった？

ありえないなぁ。こんな可愛い子たちを捨てたり虐待したり育児放棄したりするなんて。

私が幸せにしてあげよう。

立派な大人になるように育ててあげよう。

｢よし、｣

頑張ろう。

ﾁｬﾝ｢……ふえっ、｣

ｼﾞｽ｢あ、やべ。起きちゃったかも｣

違う部屋なのによく聞こえるな。

ダッシュで走っていったジスオッパの背中を追いかけた。

案の定チャニ君は泣いてしまって、ミルクを飲ませたら秒で寝た。

まあその泣き声で起きた子達をまた寝かせるのに1時間近くかかったのはまた別の話。