だから私は排球をしない【ハイキュー!!】 (ページ4)

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3話ページ4

『ここか…』

『はぁ…。勉強面倒くさ。適当にやっときゃできるのに。』

それと…なんであんなこと言っちゃったんだ。あいつらにも言えないことをあいつに言えるわけない…。…どうやり過ごそうか。

『…』

まぁ、適当にやっておけばできる。
私ならやり過ごせる…。

そこからの授業はあまり覚えてない。自己紹介をした気がする。けど、自分の頭ん中は、どうやり過ごすかでいっぱいだった。

てか、なんで排球なんかに誘うんだろ。…あんなのやるわけ無いじゃん。

ー何かあるっちゅうんなら、遠慮なく俺たちに頼れよ！

ーねぇ…何隠してるの？…僕にも言えない？

言えないわけじゃない…頼めなかったわけでもない…。ただ…ただ…

ー痛いっ。

ーお前、このこと喋ったら友達どうなるかわかってるよね？うちのパパ偉い人なの。学校からは追い出してないんだから感謝しなさいよね。

ー…。わかり…ました…。絶対に話しません…。

…失いたく無かった。やっと掴んだ仲間を…作り直した仲間を…ずっとずっと、失いたく無かった。

『…ごめんね月島。私まだ話す気分じゃないかな…。』

月「あ、やっと来た」

『よく集合場所話してもないのに集まれたよね。』

月「まぁ、出会ったところなんてありがちじゃないですか。」

『…そうだね。』

月「で…前の学校で何があったんですか？」

『前の学校ではね…』

ーお前さ。まさか他校に頼ろうとしてる？確かお前他校に友達いんだよね。…パパにそいつ潰してもらっても構わないんだけど？

ーあっ、ついでにバレー部も壊そうぜww

ーえー。バレー部は、〇〇さんがいるじゃーん。というか、こいつをこうしてるのも〇〇さんに近づいたからでしょー？

ーまぁでも、

ー〇〇さん以外だったらありかもねー。

『…前の…学校では…』

ーっ！ダサいんだよお前ら！

『前の…』

ー何私に言い返してんの！？

本当にごめん。月島

『……前の学校はなんか慣れなくてさ。前の前は、友達はいたんだけど、先輩でなかなか会わなくて、一人だったから転校した。んで、前も、私、話されたのに話返せなくて、気まずくなってやめた』

私にはこうしかできないんだよ。仲間なんて、こんなふうにしか守れないんだよ。

月「そうですか…」

月「そんな嘘で僕を騙そうとしないほうがいいっすよ」

『ッ！』