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「あぁ!やっぱりここにいたのね!!」

「ありがとうございます。太宰さん!」

「でも、なぜ前いなかったのかしら?」

目の前にいるのは、母だ…ボクを抱きしめてくる
恐怖心がある。駄目だ。コワイ。彼以外の大人が…怖い。父もいる。
そして、多分前いなかった日というのは、彼が隠してくれた日のことだ。二人で隠れて…怖かったけど彼がいてくれただけで安心できた

太宰「いやぁ…これで一件落着ですね!」

母「ありがとうございます!彼女が"誘拐"されて探していたところなので…」

は?誘拐?…嘘でしょ?

「………」

あ…彼だ…

太宰「っ…!?魔人、ドストエフスキー!何故こんな所に」

「いえ、彼が幸せになれたなら、ボクはとても嬉しいです。」

なんで…?「シアワセ」なんてないって!話していたのに…?

太宰と呼ばれていた人が、彼に銃を向けた

『えっ…?なんで…?』
今日初めて彼の名前を知って、これからもこの日常が続いてほしいと思って…願いすぎたのかな…?もっとボクは幸せになりたかったのに

太宰「…貴方は死ぬべき人です。…3秒したら打ちます。何か遺言は?」

「…名前を教えてほしいですかね…」

『え?ボク…?ボクは、A…。』

「そうですか。ボクは、フョードル・ドストエフスキーです。今まであなたのおかけでとても楽しかったです。最後のボクの姿、ちゃんと見ていてくださいね?」

『うっ…やめて!太宰さん!!お願い…お願いだからぁ…。』

「僕といっしょに堕ちます?それもいいですね。」

太宰「…魔人、こんな小さな子にまで手を?」

『違うっ!これは、ボクの意志だ!お願いだからぁ!』

そんな声も虚しく

バンッ

太宰「…R.I.P(Rest in Peace)

『あっ…あっ!あぁぁぁあ!!!』

あぁ…もうだめだ…ボクは…
彼は最後までボクの中でいい人だった

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作者名:りお〜Rio〜 | 作成日時:2020年5月6日 2時

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