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もう、彼に縋らない方がいいって、わかってるんだ。わかってるのに。そう言っても気づけば縋ってる。
ついに彼に言ってみた。
『もう嫌になってもうやんないって、言ったのに気づけば縋ってる…どうしたらいいの。ボクは、もう捨てられる恐怖を感じたくないよ。』
「捨てられる恐怖を何度味わっても、」
「死ぬよりはまだいいでしょう」
という彼の顔には死相がある。またこのボクの、能力のせいで…でも、彼が死ぬのは嫌だよ。
『ねぇ…』
「ん?なんですか?」
『……いや、なんでもない。』
「…?そうですか。」
『…うん。』
「(天真爛漫純粋の人には…おそらく話しても納得してくれませんよね…。)」
『ボクは、あの日、ボク達があった日から、ずっと、「シアワセ」が存在しないって思ったんた。なのにそこらへんのおっさん目線も、そこらへんの意見でも、「幸せ」は、生きてることですって。生きてることに「シアワセ」なんて感じないよね。』
「そうですね。人間の多くは、3大欲求のどれかを満たすと幸せなんて言っていますが、あれは、所詮「幸せ」であり、「シアワセ」という感情はないですからね。。無論、生きるのが辛い人だっているのですから、「シアワセ」など、存在しません。」
『やっぱりボクを分かってくれるのは貴方だけだ…』
「…ボクも、貴方とは意見が合うと思っていますよ。」
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作者名:りお〜Rio〜 | 作成日時:2020年5月6日 2時