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でも、そういうことから守ってくれたのも、話を聞いてくれたのも、全部神ちゃんだった。
彼の前で泣いたときに、「Aは悪ない 」って言って、背中を擦ってくれたことを覚えてる。
辛いとき、悲しいとき、全部隣にいてくれた。守ってくれた。
……そんな君は、私の隣にもういないんだ。
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『Aちゃん！』
可愛らしい声で私を呼び、走ってきたのはサヤカちゃん。
体育だったからなのか、いつもと違いポニーテールに結んでいる。すごくかわいくて、…それと同時に嫌な感情も出てくる。
今までこんな風に彼女が話しかけてきたことは無かったから、神ちゃん絡みなんだなってすぐに分かった。
「…なに？」
『あの、いきなりごめんね。…その、トモ…神山くんとケンカしたの？』
探るように聞いてくる。いつものように「トモくん」と呼ばなかったのは、私に気を遣ったんだろうな。
ケンカ…したわけじゃない。素直にそういえばいいのに、言えなかったのはきっと、サヤカちゃんに踏み込んでほしくなかったから。
それでも彼女は、私にこう言った。
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『…もしそうでも、神山くんとちゃんと話をしてほしい。私なんかに言われるのは、違うって思うかもしれないけど…。
神山くん、…すごく気にしてる。Aちゃんのことを傷つけたんじゃないかって、不安になってる。ここ数日、どこか上の空なの』
そう言って、困ったように力無く笑った。
その表情は、優越感からではなくて、本当に私たちのこと心配してくれてるものだって気付いた。
サヤカちゃんの、優しさからくるものなんだって。
それと同時に、私の中に劣等感もうまれた。
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私だって、話せることなら話したい。でも…、私は弱虫だから、それができないんだ。
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紫苑*(プロフ) - ジャニーズ大好きさん» 読み返してくれてるなんて…嬉しいです、ありがとうございます！ (2018年1月24日 22時) (
レス) id: a9503ca5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ジャニーズ大好き - とても面白くて何回も読み返ししています。楽しみにしてるので更新頑張ってください (2018年1月17日 16時) (レス) id: 593bdc4406 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑*(プロフ) - つんさん» ご意見ありがとうございます。検討していきたいと思います(_ _) (2018年1月9日 21時) (レス) id: a9503ca5f6 (このIDを非表示/違反報告)
つん - セリフ、色より名前で書いてくれた方が見やすいなあ。面白いのにもったいない気が… (2018年1月5日 19時) (レス) id: 396092d87c (このIDを非表示/違反報告)
紫苑*(プロフ) - クリームパンさん» 明けましておめでとうございます！わあ、嬉しい。グサグサ刺しちゃってますか…。（笑）ありがとうございます！ (2018年1月5日 0時) (レス) id: a9503ca5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑*
| 作成日時：2018年1月1日 19時
