私はきっと【赤】

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その言葉に、なんて言えばいいのか分からなかった。









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「え…、」


赤「……」









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なんでそんなこと聞くの？

…どういう答えを求めて、そんなこと言うん？






シゲは私に、なんて言ってほしいの？


もしも "嫌や" って言ったら、…どう思うの？









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色々な疑問や不安で、頭がグチャグチャになる。


ここでまた素直になれへんかったら、シゲをただ傷つけるだけ…そんな気がしたから。

意地を張ることができへんって思った。









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｢どうって、…それはシゲのことやんか」


赤｢…っ、」


｢だから、…私がどうこう言う権利なんてあらへんと思う」


赤｢…そう、やんな」









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私のその一言で、シゲの顔が曇った。


だから私はその言葉に被すように声を発した。









｢っ、！せやけど…」









｢…なんか、嫌」









｢私が…こんなこと言っていいか分からへんけど、嫌やなって、…思う」









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少し震えてたけれど、素直にそう言えた。









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