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校舎裏の神社25 ページ8

竜胆

それだけじゃなくて、服装も真っ白な着物を着てたし...
でも明らかに人間じゃないって思ったから、逃げようとしたんだよ。

って、兄ちゃん笑ってんなよ!しょうがねぇだろ!?
人間相手なら、腕の一本や二本は奪えるけど幽霊とかなら物理効かねぇじゃん!!!

あ...ごめん話戻すね、Aちゃん。
それで何だっけ...そうそう!
逃げようとして立ち上がったンだよ、でも逃がさないって感じで俺の片足をスゲェ力で掴みかかってきた。

オレは一瞬、理解できなくて固まってたらさっきより強い力で握ってくるから、ヤバいって感じたから頑張って掴んでる手を空いてる方の足で蹴飛ばして、そのまま家に帰ったんだ。

家に帰って掴まれた足をみたらさ、子供の手のサイズの痣が出来てたんだよ...


「オレが家に帰ってきたら、学校に行ってたハズの竜胆がソファの上で布団にくるまってたのマジで笑えたわ〜」

「兄ちゃん!!」

もう、ホントやだ兄ちゃん!
何もAちゃんの前で言わなくてもいいじゃんか!!

『竜胆さん、おそらく怖い体験をした人の反応としては普通の反応だと思いますよ』

「んー?その言い方だと、オレが普通じゃないみたいな言い方だなぁ?」

『そんな事ないですよ』

Aちゃんに慰められた...
うっ、やっぱりAちゃんは怖がんない人がタイプなのか?

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作者名:雛乃 | 作成日時:2021年10月29日 23時

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