ストーカー9 ページ44
A
『もう帰る時間なので失礼します』
久しぶりに花垣家に帰れるんだ。叔母さんが私の好きな料理を作ってくれてるし、目の前の女に付き合ってられないと思い、女を放って階段を降りようとした。
「アンタなんかっ!!」
その言葉が聞こえたと同時に背後から背中を押され、咄嗟に手すりを掴もうと手を伸ばすも、その手は女に阻まれ掴めなかった。
『嘘だろ....』
そのまま私は階段を転げ落ちて行った。頭を守ろうと動いた時には遅く、気が付いたら頭を強く打ち付け気を失った。
最後に聞こえたのは、迅の泣きそうな声だった。
──────
三途
集会ももう終わりって時に、花垣の携帯が鳴りだした。
おい、ちゃんとマナーモードにしとけやァ!!
「す、すいません!!」
「いーよ。電話出たら?」
はァ!マイキーってば、なんて優しいんだろう!流石は俺の王だなァ!!♡
花垣が断りを入れて電話を出ると、大きな声を出してなんか焦っていた。
「え、え?!Aさんが意識不明の重体?!!」
花垣の言葉に神社には、変な空気が広がった。
は...?え、何言ってんだよ。Aが意識不明?
「な、なんで?!...うん.......分かった!」
花垣が電話を切るとマイキーに一言謝ってから、自身の乗ってきたバイクに乗りどこかへ向かった。
きっと、Aがいる病院だ。
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作者名:雛乃 | 作成日時:2021年10月29日 23時