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後日談2 ページ29

竜胆

『...それで良いんですか?』

「いーよー♡竜胆も、そっちのがいいよなぁ?」

「あっ、うん...!」

兄ちゃん、ナイス!すげぇ偉い!!って、純粋にオレは思った。
だって初めてできた好きな子と、出かけられるんだぜ?兄ちゃんがいなかったら、絶ッ対ェ誘えなかった!!

『分かりました』

「それと、敬語はなしなぁ〜。あと蘭さんじゃなくて、蘭ちゃんか蘭って呼べ〜?♡」

あ"っ!!兄ちゃんばっかり、ずりぃ!

「Aちゃん!オレも竜胆って呼んでほしい...」

『分かった、蘭と竜胆と呼ばせてもらう』

Aちゃんに名前呼ばれるとか、最高すぎる...
オレの好きな子は天使なのか?
モンモンと悩んでるオレをみて、兄ちゃんが少し引いていたのは気付かなかった。


「(竜胆、名前で呼ばれてスゲェ喜んでんじゃん。まぁ、気持ちはわかるけどなぁ?
でも竜胆が好きですって、分かりやすい行動をしてんのに気付かないとかAちゃん結構な鈍感か〜?)」

Aちゃんの連絡先を手に入れるんだ。
頑張れ、オレ!スマートに聞き出すんだ!

「Aちゃん!れ、連絡先交換しないっ!?」

あ"ぁ"ぁ"!!声が裏返ったぁあぁ!!
兄ちゃん腹抱えて笑ってるしさぁ!
あーもうだめ、絶対にAちゃんにも引かれた...

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作者名:雛乃 | 作成日時:2021年10月29日 23時

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