不良と怪談２ (ページ23)

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校舎裏の神社４０ページ23

蘭

Aちゃんが、オレから離れようと頑張ってはいるものの全くと言っていいほど動かない。
ほら、やっぱり自分で対処出来ないじゃないか。

竜胆とウロは、オレらを見てるだけでAちゃんを助けようとはしない。
きっと、オレと同じ事を思っていたからだと思う。

「Aちゃーん。オレから離れられないのを認めて、諦めたら？」

オレの問いかけに、Aちゃんは動くのをやめた。

『...分かりました...不本意ながら一緒に来てくれますか？』

「うん、いーよ♡」

「オレも！」

『じゃあ、ウロは留守番を頼むよ』

「はい。A、気を付けてください。
それよ、蘭くん竜胆くん、Aの事頼みます」

オレらは、ウロからAちゃんを頼まれ生徒会長が居る神社に向かった。

神社の階段を登りながら、やっぱ薄暗いな〜って思った。

「あ、誰かいる」

『きっと髙橋さんですね』

「いや...もう1人いる」

竜胆が境内に人影を見つけて、生徒会長一人だと思ったらもう一人誰かいると言った。
やっぱオレら着いてきて良かったわ〜。

『髙橋さん』

「...Aさん。来てくれてありがとうございます」

『いえ。それより、昨日から何処にいたんですか？それ隣にいる方はもしかして、須田さんですか？』