校舎裏の神社29 ページ12
蘭
『蘭さん、終わりましたよ』
「よーし、じゃあ保健室のも変えて会議室に戻ろーぜー」
Aちゃんの手を握って歩み始める。
「そーいや、SPRって言ってたけど何の組織なの?」
『...心霊現象や超常現象など、真相を究明するための研究機関です』
「超常現象って、スプーン曲げとか?物を触らずに動かしたり?」
『まぁ...そうですね』
「スゲェ!もしかして、Aちゃんもスプーン曲げとか出来ちゃう〜!?」
自分でも分かるほど、テンションが爆上がり。
だって、スプーン曲げとか出来たら普通にスゲェじゃん?
すっごく流行っていた頃、オレら兄弟がまだ13の時とか何回か試してみたけど全然できなかったし!
『出来ますが...』
「!!え、みたいみたい♡あ、でもスプーンねぇしな〜...」
『...そんなに見たいんですか?』
Aちゃんは歩みを止め、まっすぐオレを見ていた。
そんな真っ直ぐオレを見られる事がなかったし、Aちゃんが見てる相乗効果でドキッとした。
「み、みたい!」
『スプーン...ないので、このボールペンでも構いませんか...?』
「うん、構わねぇよ〜!♡」
ボールペンって、スプーン曲げより難易度たかそーじゃん?!
それ曲げられるの、Aちゃん!!?
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作者名:雛乃 | 作成日時:2021年10月29日 23時