校舎裏の神社18 ページ1
A
ほっといて欲しいと言ったのに、蘭さんと竜胆さんは私を保健室に連れて行った。
なんてお人好しな...
「Aちゃんは、そこ座れ〜?
竜胆は消毒液とガーゼに包帯な」
「うん!」
蘭さんが竜胆さんに指示を出していた。
私はベットに座った。蘭さんは、しゃがんで強く握っていた手を優しく開いた。
「Aちゃん、スゲェ痛そうだけどへーき?」
『...』
「...何があったか分からないけど、Aちゃんは頑張ってるよ〜?」
『....』
まだ会って半日しか経ってないのに、何を頑張っていると言うんだ。
「兄ちゃん、これで良いんだよな!?」
「んー...うん♡じゃあ、Aちゃん染みると思うけど我慢なぁ〜」
蘭さんが、迅と重なって見えた。
────────
蘭
Aちゃんの手を取り手当てしていた。
ふと気になって、Aちゃんを見ると寂しそうな...でも、愛しいものを見る目をしていて、不謹慎にもドキッとした。
「Aちゃん、痛くない?平気?」
竜胆がアワアワとして少し面白かったのは、内緒にしておこう。
『...蘭さん、竜胆さん』
「なぁに?」
「ど、どうしたの!?」
竜胆、お前は少し落ち着けって...
『ありがとう』
力なくはにかみながら、Aちゃんはお礼を言った。
「...どぉいたしまして♡」
「ヒェ....」
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作者名:雛乃 | 作成日時:2021年10月29日 23時