検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:12,885 hit

校舎裏の神社18 ページ1

A

ほっといて欲しいと言ったのに、蘭さんと竜胆さんは私を保健室に連れて行った。
なんてお人好しな...

「Aちゃんは、そこ座れ〜?
竜胆は消毒液とガーゼに包帯な」

「うん!」

蘭さんが竜胆さんに指示を出していた。
私はベットに座った。蘭さんは、しゃがんで強く握っていた手を優しく開いた。

「Aちゃん、スゲェ痛そうだけどへーき?」

『...』

「...何があったか分からないけど、Aちゃんは頑張ってるよ〜?」

『....』

まだ会って半日しか経ってないのに、何を頑張っていると言うんだ。

「兄ちゃん、これで良いんだよな!?」

「んー...うん♡じゃあ、Aちゃん染みると思うけど我慢なぁ〜」

蘭さんが、迅と重なって見えた。

────────


Aちゃんの手を取り手当てしていた。
ふと気になって、Aちゃんを見ると寂しそうな...でも、愛しいものを見る目をしていて、不謹慎にもドキッとした。

「Aちゃん、痛くない?平気?」

竜胆がアワアワとして少し面白かったのは、内緒にしておこう。

『...蘭さん、竜胆さん』

「なぁに?」

「ど、どうしたの!?」

竜胆、お前は少し落ち着けって...

『ありがとう』

力なくはにかみながら、Aちゃんはお礼を言った。

「...どぉいたしまして♡」

「ヒェ....」

校舎裏の神社19→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雛乃 | 作成日時:2021年10月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。