校舎裏の神社16 ページ48
A
「はーい、到着♡」
『ここがその神社ですか』
「そうだよ、昼間なのに薄暗いよな」
竜胆さんの言う通り、神社はまだ昼間なのに薄暗かった。
これで神社の入り口なら境内はもっと薄暗いんじゃ?
「早く神社の中入ろーぜ?」
「早く終わらせて、昼メシ食いに行こう。Aちゃんも一緒に行かない?」
『お誘いは嬉しいですが、お昼は用意してきたので遠慮します』
調査中は、動物性のモノは食べない為にウロが作ったの食べる。
「えー、じゃあ今日は諦めるけど明日は一緒に食べよ〜?」
『...構いませんが、動物性の食べ物は食べないので』
「ん、分かった」
私を真ん中にして、1歩また1歩と階段を登っていく。
「くれーな」
「昼でこの暗さなら、夜なんて真っ暗じゃん」
『そうですね...』
夜に来る時はライトは大きい方が良いかな?
階段を登りきると、境内には城楠の制服を着た人達がいた。
嫌な予感がした。
『失礼ですが、今何をしていました?』
《!?》
私が集団に話しかけると、驚いた顔をしたと思えば顔色が一気に悪くなった。
「は、灰谷兄弟...っ」
「そのネクタイの色は、2年生じゃん」
この兄弟って、そんなに有名だったの?
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作者名:雛乃 | 作成日時:2021年10月28日 17時