不良と怪談 (ページ37)

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校舎裏の神社５ページ37

A

誰がストーカーなんてするんだよ、と心の中で悪態をついていると2人は灰谷さんに抱きつき助けを求めていた。

...目の前でイチャついてるなよ。
それに猫撫で声で喋るから、最初に会った女教師を思い出した。

『はぁ... 後で沢山イチャついてくれて構わないので、取り敢えず澤田さんと瀬戸さんは着いてきてくれませんか』

「良いわよ、蘭ちゃんも一緒に来る？」

「竜くん、怖いから一緒に来てくれる？」

「うぜぇー、触んなよ」

「きしょい」

何なの君たち、付き合ってるんじゃないの？
...日本の恋愛関係が分からない。

と考えていると、髙橋さんが大きな声を出して先生！？と叫んだので、そちらに目を向けるとあの男教師と女教師がいた。

暇人ですか？

「来たと思ったら、屋上でサボっていたのか！」

「成宮さんは何しに来たのかしらぁ？やっぱり、見張っていた方が良いわね」

なんなのこの学校。マトモな人がいないの？？
この空間なんて、髙橋さん以外にマトモなのいないじゃない...

『先生方は、お帰りくださって結構です』

「そうはいかない！不良な生徒を正すのが、俺らの仕事だ！！」

『そうですか。ですが、事件に関わった以上彼女たちも依頼人のようなものです。依頼人のプライバシーは守ることにしていますので』