日常 ページ22
A
ウロの運転で居候先の花垣家に帰ってきた。
『ただいま帰りました』
「Aちゃん、おかえりなさい!
お昼ご飯食べたかしら?もしまだなら、一緒に食べに行かない?」
『まだ食べてないので、ぜひ』
「Aちゃんは何が食べたい?」
『そうですね... お肉か魚と言われたら、今の気分はお肉ですね』
「あら、Aちゃんがお肉なんて珍しい気がするわね!」
『自分でも思います。でも、今はなんだか食べたい気分です』
「じゃあ、お肉食べに行きましょう!!」
『はい』
叔母さんと一緒に電車に揺られて来た場所は、六本木という所だった。
渋谷が若い世代向けだとしたら、六本木はなんだか年齢層が高めな気がする。
なんでも叔母さんのお友達が、六本木ヒルズに入ってるオススメの飲食店があるとの事。
「Aちゃん、こっちよ〜」
『はい』
目的地まで歩いていると、叔母さんが急に笑いだした。
「ふふ、私ねこうやって娘とショッピングしたりランチをするのが夢だったのよ」
『?』
「私とAちゃんは血なんて繋がってないけど、私は我が子みたいに思ってるわ」
『...ありがとうございます?』
「ふふっ... あら、もう着いたみたいね!
ここよ〜」
叔母さんに手を引かれて入ったお店は、オシャレなお店だった。
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作者名:雛乃 | 作成日時:2021年10月28日 17時