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誘惑 Ym×In ページ7

やまだ


俺はこのカフェで働くふつうの24歳
でもこのカフェには2つの秘密がある






「山田、もう一杯ちょーだい」


「はい、同じものでよろしいですか?」



この人は常連客の伊野尾さん中性的な見た目から若く見えるが彼は27歳





「うん、いいよ!」



「どうぞ、今日も長居しますね、」





伊野尾さんは毎日来て毎日同じものを頼み毎日同じ時間に帰っていく





「いいじゃん。山田と一緒にいたいんだもん。」


「はいはい、もうお時間ですよ。」







今は17時、伊野尾さんが帰る時間




そろそろこのカフェの秘密を教えましょう






このカフェは夜になるとバーになる
伊野尾さんはいつもカフェのときにしかこないから知らないだろうけどね。




「わかった、またあとで来るよ。」






もう一回来るってこと?
そんなの...バレちゃう。



「え、ダメです。また明日来てくださいよ。」



「今日はもう1回来たい気分なの」





仕事早く終わらせてくるね!と笑顔で出ていった伊野尾さん。









あーぁ、終わった。
伊野尾さんにだけは見られたくなかったのに、









時計の針は9時を回った。



「いらっしゃいませ。」



「やまだ、何その格好。」





ついに知られてしまった、もうひとつのここの秘密




ここでは俺だけバーに変わると涼子としてお客様をお迎えする。

これが意外にも好評らしいが、俺的には不評。








「伊野尾さん、こちらへどうぞ。」




伊野尾さんをバーの時だけ現れるVIPルームへお通し




「っ、え?なにこれ」


「ここは夜になるとバーになるんです。伊野尾さん、いつも夕方にしかいらっしゃらないので、」





もっと早く夜に来ればよかったな、と呟き俺を見つめる伊野尾さん




「ねぇ、こんな部屋があるってことは何かサービスあるんでしょ?」






この部屋にはキングサイズのベッド
あからさまに大人な玩具が入っているであろう棚
極めつけはなんと言っても大人なホテルのような雰囲気






「っ、ありますよ。」




見た目はバーだけど中身はお触りもお持ち帰りもOKな強いていえばキャバクラのようなもの





「どうします、お持ち帰りでもしますか?」




そんな時、涼子ちゃん田中さんいらっしゃったよという店長の声




「はい、今行きます!」





座っていたベッドから立とうとすると、伊野尾さんの腕が腰に巻きついた






「っ、どうしたんですか、伊野尾さん。」

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作者名:そらあ | 作成日時:2018年3月24日 14時

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