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好きの一言 Hk×In ページ5

学パロ


やおとめ



みんなが部活も引退し勉強に励むはずの時期に俺はペン回しの上達を目指していた




暇になって
窓の外を見つめてみてもあるのは畑か田んぼだけ




「ひかる、聞いてる?」




ぼーっとペン回しをしてたはずのペンはいつの間にか自分の足元。





「あ、うん、聞いてるよ何いのちゃん」





放課後の教室に俺といのちゃんは2人
ドキドキを隠すように外を見つめていたのに目の前にはいのちゃんの顔があった。





「ほら、頑張んなきゃ大学行けないよ」



「う、うん、わかってる、」




ちゃんと分かってるんだけど、
なんか気が乗んないんだよね。



「気が乗らないのはわかるけどさぁ、」





あのね、といのちゃんが話し始めた瞬間






ガラッ、




「あ、伊野尾くんいたいた。伊野尾くんのこと先生が呼んでたよ」




入ってきたのは最近、なにかあるたび話しかけてくる
なまえ、なんてわかんない同級生の一人





「っ、え...うん。なんだろ、佐藤さんありがとう」



ひかる、ちょっと行ってくる、と小さく言ってパタパタ教室を出ていった







ペン回しを再開しようとしたのに、




「、っなにすんだよ!!」






佐藤さんが無理矢理キスをしてきたから、






「すきなの、八乙女くんのこと。」







ガタガタっ、
振り返るとそこには、大きな目に涙を溜め込んだいのちゃんがいた。





っ、ご..ごめんなさいっ
そう言って一目散に走っていった。

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作者名:そらあ | 作成日時:2018年3月24日 14時

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