オフの過ごし方 Yb×In ページ1
やぶ
俺といのおは誰よりも長く一緒にいて何でも知ってるって恋人になる前から思ってた。
「やぶ！ここもやって！！」
「あ、ここも！！」
ここもここもと綺麗な指で床を指さす
それをみて俺は雑巾がけ
「次はお風呂場やるよ！！」
いのおは丸１日オフになると朝から俺の家に来て何も出来ない俺に掃除を教えてくれる。
こういうのはひかるの方が得意なんだけど、
ひかるはなんてったって厳しいからさ
とかおもってたのにこいつもなかなか厳しい。
「なにぼーっとしてんのさ！早くやってよね」
「は..はい。」
ふぅ、なんとかいのおの言うとおりに全て掃除し終わる頃にはもう夕方で、
「いのお、なにか食べる？」
と、ソファに座っていたいのおに言うと
「やぶ、頑張ったから俺が腕によりをかけて作ってあげる。」
いつもなら出前でも取れば？などと可愛げのないことばっかり言うのに可愛い
こんなこと言ったら拗ねて作ってくれなくなるからね
そんな事考えてたら睡魔が...
「やぶ、起きて〜」
「んー、、」
あれ、寝てたみたい、
伸びをするのと同時に大きく息を吸うとにおってくる味噌汁のいい匂い
「何寝てんだよ、」
そうツンツンしてるが
俺の上には毛布が１枚、いのおがかけてくれたものだ。
そういうとこは優しい。
「ごめんって、ご飯できたの？」
「うん、出来た。食べよ？」
ダイニングにはいのおのすきな和食が並ぶ。
でも、いのおのすきなトマトはない。
「あれ、今日はトマトないの？」
「やぶトマト食べられないから、」
ほら、やっぱり優しい。
「いただきますっ」
「いただきます。」
他愛もない話。仕事の話。
そんな、ほかの人としてもつまらないような話でもいのおとならちがう。
片付けをしてくれてるいのおの後ろ姿を見ながら、今日も幸せだと感じる
オフの１日。
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作者名：そらあ | 作成日時：2018年3月24日 14時
