いつまでも一緒に。 in×hk

# ページ28

「新郎、伊野尾慧。
あなたは妻、八乙女光を愛し、敬い、助け病める時も健やかなる時も富める時も貧しき時も、死がふたりを分かつ時まで、命が続く限り生涯愛し尽くすことを誓いますか？」



「はい。誓います」


厳かな空気の中、俺の声が協会に響き渡る。
このときをずっと、ずっと待ち望んでた。



「新婦、八乙女光。
あなたは夫、伊野尾慧を愛し、敬い、助け、病める時も健やかなる時も富める時も貧しき時も、死がふたりを分かつ時まで、命が続く限り生涯愛し尽くすことを誓いますか？」


「はい。誓います」


俺たちは男同士だからほんとに結婚はできない。
それでも、形だけでもと説得し結婚式をやることにした


「それでは指輪の交換を」


横にいるひかるの方へと体を向ける。
手袋を外した俺より少しゴツゴツした手に銀色の輪をはめ込む。
ひかるも俺の指に、同じ形の指輪をくすりゆびにはめてくれた。


さすがにウェディングドレスはきれないよと苦笑いをしていたひかる
でも俺は白いドレスを着て欲しかった。が諦め、純白のタキシードにして貰った。


その純白なタキシードを着たひかるが、魔法の笑顔を俺に向けてくれていた。

誰よりも優しくて、誰よりも綺麗で。

そして、俺の誰よりも大切な人。



瞳を閉じるひかるに近寄る。こんな大切な場面なのに、緊張のあまり口が開きっぱなしだ。
打ち合わせでは額にってことだったけど...



ちゅっ.....。



少し長めに唇にしてやった。
はは、焦って目を白黒させてる。



「今日ここに、新たな夫婦が生まれました。皆様、盛大な拍手を！」



協会に拍手とお祝いの言葉が溢れる。


目を潤ませ俺の腕に手を絡ませるひかるの耳元で囁く。


「俺が誰よりも幸せにするから、ずっと隣で笑ってて。ひかる、愛してる。」


俺の近くに来ようとしたのか、つまづいたひかるを抱きとめると、ひかるは俺の首に腕を巻き付けた。


「けい........。
だい、だい、だぁいすき！」


そう言い、俺の唇に不意打ちのキスをした。


俺をドキドキさせるのはひかるだけ。

俺の心をキュンとさせるのはけい一人だよ。

馬鹿だけど可愛いやつ。

意地悪だけど優しい人。

愛してる。

大好きだよ。

これからの未来、ひかるのそばにいる。

これからずっと、
ずーっと。けいと俺は...。



『いつまでも一緒』だよ。



______

どうなんでしょ、。この終わり方。
楽しんでいただけたら幸いです。



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そらあ

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